ヤンソンへ2005年01月29日 10時44分36秒

ヤンソンへ ..谷 千春
2005/01/29(土) 10:44 No.49

メールありがとう。確かに「人の痛みを知っている人ほど、他人にやさしくなれる」ということばは、ヤンソンのように母親から虐待され、学生時代ずっといじめられた人にとっては上っ面の励ましなのかもね。人はものすごい痛みを知ったらもう他人に優しくなるどころか、信じることも出来なくなってしまうことでしょう。私はそれほどまでの痛みを受けたことがないのでヤンソンの受けた痛みは想像が出来ません。が、想像できないくらいつらいことだと思います。
担任の先生は学級会でイジメっ子の名前を告発させ、平手で一発叩くことでお互い今までのことは無かったことにしたということですが、同じ教師として私にはそういうスタイルはありません。でもその先生も自信を持ってそうしたというより、悩んで模索していたのかも知れませんね。そして今でもその解決方法で良かったのか?考えているのかも知れませんよ。
ヤンソンは、「自分は生きているかぎり言葉からの呪縛から逃れることはできない」と言うけれど、山に行くと雷が落ちるかも知れない、海に行くと津波が来るかも知れない、人生にはリスクがあります。人と言葉を交わさなければ生涯誰も傷つけることはないでしょう。でも生涯誰とも恋をしたり友だちになったり、励ましたり励まされたりすることはないですよね。家から一歩も出ない人生は(それはそれで楽しいかも知れませんが)やっぱり私にはつまらないなぁ。

「自殺すると口に出してほのめかす人間ほど自殺しないなんて言うけど、これって何の根拠も無い」←このことばは真実かどうかは私にはわかりません。でも自殺を迷っている人は周りの反応が見たいから自殺するかもと周りに言うのだと思います。そしていよいよ自殺を決意したら、もう迷いはないのだから黙って死ぬのではないかなぁ?
「50の量の苦しみを与える出来事は、容量が100の人には結構余裕で受け止められるけど、容量が50の人にとっては、もう100%なわけで」←それは同感です。
ヤンソンは自殺したいのかなぁ?私は止めませんよ。(教師らしくないなぁ!)私はもし誰かが自殺したとしてもその人は「弱い人間だ」とか「一生懸命生きなかった人」だとか「そんな些細なことで死ぬことはなかった」なんて思いませんよ。そして、そう思う人は少なくないと私は思いますが・・・。また思うことがあったらメール下さいな。