呼吸を合わせる2008年12月07日 20時58分59秒

神宮のイチョウ
私の手話の生徒さんから聞いた話です。

「私は他人から見るとのんびりしているように見えるかも知れませんが、自分のリズムというものがあるみたいなのです。夫から『君は食事の時、食卓に食べ物が全部そろっていてもすぐには手を付けず、2~3分経ってから食べ始めるね』と言われました。確かに私は夫を見たり、おしゃべりしたりしながら、目の前の食事と波長を合わせてから食べ始めるのです。」

なるほど。私などはお腹が減っているので、食べ物と波長を合わせるなどという前にもう食べ始めていますが・・・(笑)。
でもその話を聞いて思い出したことがひとつあります。先日、ある手話のビデオ教材の撮影をしました。その中で手話を3段階のスピードに分けて表現します。例えば40テンポは一分間に40個というゆっくりとした手話表現、80テンポなら80個の速い手話を表現します。そのテンポに合わせてメトロノームのピッピッという音がスタジオ内に流れます。カメラマンが3・2・1とキュー(合図)を出し、その後で決められた手話を表現します。キューの出た後は「自分のタイミングで手話を始めてくださいね」と言われます。しかし、メトロノームの音のせいもあるかも知れませんが、なかなかすぐには手が動きません。音や雰囲気と自分の気が一致したときに初めて自然に手が動くのです。まるで相撲の立ち会いで、ふたりの力士が何回も呼吸を合わせるような感じです。やっぱり私たち人間は周りのいろいろなものと呼吸を合わせながら生きているのでしょうかね。

コメント

_ ひまわり ― 2008年12月08日 13時08分29秒

谷先生、こんにちは。先生に手話を教わりましたおかげで、無事に手話検定6級に合格することできました。来年2月からは、手話学校に通います。まだまだ先は長いのですが、手話を楽しみ続けられたら幸せです。また先生にお目にかかれますことを楽しみに、勉強をつづけてまいります。

_ 谷 千春 ― 2008年12月08日 22時31分00秒

ひまわりさんへ
6級合格おめでとうございます。
2月から手話学校にも通われるとのこと。
とてもうれしく思います。
再会を楽しみにしています。

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