よじはん よじはん2008年12月12日 18時13分47秒

今日読んだ本
今日は次女の小学校に本の読み聞かせに行ってきました。
「よじはん よじはん」と「ないた」の2冊を読むつもりでいました。本を読む前に子供たちと話しをしたら、たまたまきのう歯が抜けた子がいるということだったので、急きょ「ないた」を止めて「はがぬけたよ」を読むことにしました。

どれも比較的軽い内容の本ですが、「よじはん よじはん」は私のお気に入りの絵本です。
ひとりの女の子がお母さんに頼まれてとなりのお店に時間を聞きに行きます。4時半だと教えてもらい家に帰ろうとするのですが、ニワトリを見たり、アリを見たり、トンボを追いかけたり・・・ずいぶん日が暮れた頃にやっと帰宅した女の子はお母さんに「今、4時半だって」と伝えます。

この話はまだ普通の家には時計というものがなかった頃の話。むかし(1940年ごろ)韓国朝鮮の田舎の村には、たいていよろずやさんが一軒ありました。そこではマッチやたばこ、お酒や砂糖、生きたニワトリなど雑貨から食料品までさまざまなものを扱っていました。それだけでなく土地の売買や仕事の斡旋したりする何でも屋さん。村の中で唯一時計とかラジオなどちょっと都会風の物が置いてありました。店の中には「元気な子どもは国の宝」などという古めかしい標語も見えます。そんなよろずやさんに時間を聞きに行くチョゴリを着た女の子がいろいろと道草をしてしまう・・・。なんていうことはないお話しですが、とっても暖かい気持ちになれる一冊です。皆さんもよかったら一度図書館などで読んでみてくださいね。

「よじはん よじはん」
ユン ソクチュン 文
イ ヨンギン 絵
かみや にじ 訳
福音館書店 1100円+税