桜狩り2011年04月04日 21時10分33秒

平安時代の和歌に「桜狩り」ということばが出てきます。現代では雑誌やインターネットで今はどこの桜が見ごろかなどの情報はすぐに調べられますが、昔はそういう訳にはいきません。「確かこの辺に桜の木があったはずですが?」「もっと山の方に行けば咲いていますか?」などと人に尋ね歩きます。まさに狩りをするように、花見のできるところを探したのでしょうね。

さて、私の住む駒込はソメイヨシノの発祥の地とされています。エドヒガンとオオシマザクラを交配して作ったソメイヨシノは、種子では増やすことができません。この染井村(豊島区駒込)で作られたものから、接ぎ木をして日本中に広まったと言われています。(別の説もある)そんなことから駒込には記念の碑があり、JR駒込駅の電車の発車ベルは「さくら」の曲なんですよ。

午後から少し温かくなったので、春休み中の次女と染井霊園まで桜狩り(笑)に行ってきました。霊園の桜はまだ咲き初めから三分咲きでした。見ごろまであと5~7日ぐらいでしょうか。高村光太郎智恵子二葉亭四迷のお墓にお参りしてきました。立派なお墓が多く、誰が来てくれたかわかるよう名刺受けを設けたものもありました。娘はお墓に名刺受けあるということにとっても驚いた様子でした。


0404染井霊園


町の中のじんちょうげはかすかに香るもののもう終わりですね。代わりにこぶしの花が咲き始めました。霜降り通り商店街の八百屋さんにはせりわらびふきのとういちごなど季節を感じさせる野菜や果物が並んでいましたよ。