釈千手の日記帳

長い人生の中には運が良い日もあれば、反対に運が悪い日もありますねぇ。

私は今、週に2日、小田急線に乗って町田まで出かけています。たまたま今朝は山手線で座ることができました。朝の通勤ラッシュ時では電車に乗れないこともあるぐらいの混雑ですから、座れるなんていうことはまずないことです。ラッキーでした。
私が座った前にはサラリーマン風の男性が立っていました。ふと見るとワイシャツの袖口がギンガムチェックの裏地になってます。これがピンク色とか紫色のワイシャツだと（似合う人は別ですが）ちょっと引いてしまいますよね！ところが普通Ｙシャツなのですが、見えないところがさりげなくオシャレな感じです。仕立ての良いシャツにはきれいにアイロンもかかっていました。髪の毛はちょっと後退ぎみですが、顔を見ると42歳ぐらいでしょうか？目を下に向けると、ズボンのベルトが見えました。普通男性用のベルトには穴が5つ開いていますが、その一番きついところで止めていました。なるほど逆三角形の体系から彼がスポーツマンだということが想像できます。しかし、よく見るとベルトの穴はそのひとつとなり付近が一番こすれています。ということは、彼は最近まで4番目の穴で止めていたのに、最近さらに体を絞り込んで穴をひとつ詰めたということでしょう。
几帳面に折りたたんだ日経新聞を熱心に読んでいます。なるほどオシャレなだけでなく、きっと仕事もできる人なのでしょう。
私が新宿駅で下車するときに見ていたら、その席には座りません。次の代々木駅あたりで下車するのか、それとも電車では座らない主義なのでしょうか。横に立っていた女性に目で「どうぞ」と合図して席を譲りました。なかなか爽やかなジェントルマンでしたねぇ！

さて、JRから今度は今度は小田急線に乗り換えです。電車を待つ列に並ぶと前から3人目です。この位置だとだいたい座れるのですが、たまにすばしっこい女がするするとズル込みしてきて、いつの間にか自分の席が奪われるということもありますから、油断は禁物です(笑)！ただ、今朝はそんなこともなく無事に座ることができました。山手線に続いて小田急線でも座れるというのは、本当に運が良い日ですね。

ところが・・・

私のとなりに若いカップルが座ったのですが、これがとんでもないバカップルでした。二人は同じ大学に通っているようでしたが、新宿から町田までずっと大声でしゃべっています。彼女が微妙に敬語を使っているので、たぶんふたりは付き合い始めてからまだ一週間ぐらいなのかな？会話は、大学の話になりました。

彼)オレさ、授業を4回サボって、2回遅刻しているから、あと1回遅刻するともう単位が取れないんだよ。そのリーチがかかっている科目がロシア語、法律、日本文学・・・6教科あるんだ。

私の心の声)ちょっと待って。大学はだいたい4月の第2週ぐらいから授業は始まります。ということはまだ授業は9回目か10回目のはず。そのうち4回もサボっているのですか！？

彼)あの先公、本当にタヌキだよな。「小テストの試験範囲は今までやったところ全部です」なんて言っておいて、問題は2回とも去年と全く同じなんて！全員が満点だったんだろう？もっともオレ休んでいて2回とも受けてないし・・・

私の心の声)小テスト受けていなければ出席が足りていてもD評価つけますよ！

彼女)ねぇ、これ私の高校時代の友達の写真。みんな可愛いでしょ？
彼)えーっ、チョー可愛い。うちの高校なんて女子全員がブスだったから、お前たちがうちの高校に来たら全員エースになれるんじゃない？

あーっもうダメだ。せっかく座れたから、町田まで本を読みながら行こうと思ったのに、隣のバカップルの会話が耳に入ってきて読書どころではありません！私はわざと「プリンセス・トヨトミ」の本をバサッと閉じたのですが、そんな音も隣のふたりに聞こえるわけがありませんよね(笑)。
この席に座った私は本当に運がなかったですねぇ。