96人のナースの卵たち2011年10月02日 20時50分40秒

1001戴帽式
私が手話を教えている大学の看護学部で、戴帽式(たいぼうしき)が行われました。戴帽式とは看護学校などで学生たちが、病院実習を始める前に、ひとりひとり教官から頭の上にナースキャップをのせてもらい、ナイチンゲール像の前で誓いのことばを述べるという儀式です。しかし、近年ではキャップを固めるのりが院内感染の原因のひとつになっているという理由から、行わない学校も増えているそうです。

確かに古くさい儀式なのかもしれませんが、参加している私たちにも学生たちの決意や緊張が伝わってきますし、ご両親にとっても自分の娘たちの晴れ姿に感動で胸がいっぱいになるのではないでしょうか。
(今日では大学の卒業式でも、成人式でも、こんなに静かで厳粛な式典というものに、まずお目にかかれないと思いますよ!)

さて、式典の後は祝賀パーティー(立食)です。こちらは一転して、とても楽しい雰囲気です。最初に「この戴帽式は5月に行う予定でしたが、震災の影響で約5ヶ月遅れてしまいました。『待望の戴帽式』です」というまさに禁断のおやじギャク入り(笑)の学長あいさつで開会。来賓のあいさつが長くなりそうになるとキーンコーン・カーンコーンとタイミング良く、チャイムが鳴ったりして思わず笑ってしまいました。
乾杯の後で学生たちが一斉に自分の食べ物を取りに行きます。そこで私は近くの学生たちに、「待って。まずは先生やご両親のところに食事と飲み物を持って行きなさい。自分たちが食べるのはその後でしょ!」と注意をしました。

お腹も満たされてくると、みんなで記念写真ですね。私はできるだけ学生たちからカメラやケータイを預かって写真を撮ったり、いっしょに記念写真に入れてもらったりしていました。会場には専門のカメラマンもいて、みんなに大きな口を開けさせたり、変顔をさせて面白い写真を撮ろうとします。ずいぶんいろいろな写真を撮りましたが、一番盛り上がったのは口にパセリを加えた写真でしょうかねぇ。

この大学では開校以来、看護士試験の合格率が95%を下回ったことがないとのこと。ちょっとプレッシャーですが、皆さん、今日の感動を忘れずに立派なナースを目指して、残りの1年半頑張ってくださいね。
戴帽生の皆さんおめでとうございます!そして素敵な式典と楽しいパーティーをありがとうございました。

今日の歩数は9215歩、7km、次の岩本寺までは52kmとなりました。