「国語の先生なのに手話が出来ないなんて!」2011年10月06日 16時34分11秒

1004江戸川区手話講習会
私は競馬には詳しくないのですが、史上初の無敗3冠馬となった「皇帝」シンボリルドルフが4日に死にました。翌日の全てのスポーツ新聞は一面でそのことを紹介しています。長女は{馬とはいえ、新聞の一面に死亡記事が載るなんてすごいね!」と感心していましたよ。

さて、私はおととい(火曜日)に続いて、今日も江戸川区の手話講習会にお伺いし、手話を学ぶ皆さんに、ろう教育や手話通訳について話をさせていただきました。現在、受講生の皆さんは研究発表に向けて準備をしているということで、講演終了後の質問内容がとても鋭いものでビックリしました。

懇親会では耳の聞こえないお子さんを持つお母さんたちと同じテーブルだったのですが、ろう学校に関するいろいろなお話をお伺いしました。現在、ろう学校や盲学校は特別支援学校と名前を変えています。ろう学校に赴任される先生の中には、(残念ながら)聴覚障がい児・者に対する専門的な知識や経験、または意欲がない先生もいるそうです。「国語の先生なのに手話が出来ないんですよ!一体どうやって子供たちを教えるんですか!」という厳しいご意見も聞きました。

モンスター・ペアレントにはなりたくないけれど、担任が聞こえない子どもにきちんと指導ができないのなら、先生を替えてもらうしかない、校長、または上の機関に相談しなければならない。もしこれが会社なら「嫌な上司が異動するまで1~2年間我慢」することはできても、「子供の1年は大人の10年にも相当する。日々成長する子供に待ったはかけられない」という話もありました。本当にその通りだと思いました。

また別に、ある聴覚障がい者の女性からこんな話も聞きました。「実は13年前にも一度谷さんの講演会を聞きに来ました。でもその時は子供が1才だったので、バタバタしてゆっくり講演を聞けませんでした。今日は13年ぶりに落ち着いてお話を聞くことができました」とのこと。その時の息子さんは成長し、現在中学生になったそうです。なんだかとってもうれしい話ですね。

江戸川区の皆さん、2日間大変お世話になりました。研究発表、頑張ってくださいね!

今日の歩数は1万707歩、8km、次の岩本寺まではあと13kmです。