室戸岬に到着(高知県の霊場を全て打ち終えました!)2011年11月01日 18時02分46秒

1101菊祭り
金曜日は9362歩、7km、土曜日は6762歩、5km、日曜日は6018歩、5km、きのうは8904歩、7kmを歩きました。さすがに新潟にいる間は車で移動することが多く、なかなか1日に1万歩を超えることが出来ませんでしたが、今日は頑張って1万1090歩、8.5kmを歩きました。久々の1万歩越えです。5日間の合計は32.5kmで、無事に室戸岬に到着。

その間に26番金剛頂寺(こんごうちょうじ)、25番津照寺(しんしょうじ)、24番最御崎寺(ほつみさきじ)を打ちました。これで、香川県、愛媛県、に続き高知県の霊場を全て打ち終えました。これからバーチャル遍路旅はいよいよ最後の徳島県に入ります。次の23番薬王寺まではあと60kmとなりました。

ところで手話通訳者で、長年お世話になった市川恵美子さんの訃報が届きました。人はいつかこの世から旅立たねばなりませんが、62才とは早すぎます。杵島良介さん、丸山浩路さん、山城秀夫さん、市川恵美子さんと、いっしょにお仕事をさせていただいた手話通訳者の大先輩たちがいらっしゃらなくなることは本当に寂しいものです。

厳しく教えていただいたことをここであれこれ書いても、書き尽くせませんが、「谷君、手話通訳をしているときの写真をもらって、うれしいと思っているうちはまだまだ。もらった写真が変な顔をしているから要らないと思えるようになったら一流。つまり恥ずかしいと思えるぐらい表情豊かに手話を表現できるようになったという証(あかし)よ」ということばが、なぜかふと脳裏に浮かびました。生涯大切に胸にしまっておきたいと思います。今50代の私が10代の時からご指導いただきましたが、最近はほとんどお会いする機会もありませんでした。ご冥福をお祈りいたします。

さて11月に入りました。下町では今日から湯島天神の菊祭り。そして明日はお酉さま(一の酉)です。そういえば、年賀状も今日から発売です。いつも書くのが間際になってしまうので、今年こそ早めに準備をしたいと思っていますが、果たしてどうなることやら・・・。

今日はお酉さま(一の酉)2011年11月02日 16時10分45秒

1102酉の市
(1)酉の市
今日はお酉さま。各地の神社には熊手を売る店が立ち並びます。ここ新宿の花園神社も大勢の人で賑わっていますよ。この熊手、不景気の時の方がよく売れるというから不思議です。きっと大きな熊手で、お金もお客もかき集めたいからなのでしょう。二の酉は14日(月)、三の酉は26日(土)です。

(2)ざぶとん
先日、大相撲の大ファンという方にお会いしました。その人からごひいきの力士にさぶとんを贈ったときの話を聞きました。まず、人を介して「ざぶとんを贈りたいのだけれど」とお伺いを立てます。OKとなると、次に生地を染めるところから始めます。それから仕立て上げるまでは約1か月かかり、またお値段も相当な金額だったそうです。力士のファン、いわゆる谷町(タニマチ)と呼ばれる人たちは、そうやって力士を支え応援しているのですねぇ。

(3)まだ欲しいの?
プロ野球セ・リーグはクライマックスのファーストステージが終了しました。ヤクルトに負けた巨人の原監督は「今季は戦力不足の中でよく戦った」と振り返ったそうですが、ちょっと待ってください。あちこちのチームからエースと4番バッターを引っこ抜いてきた豪華メンバーでも、まだ戦力不足ですか?一番不足しているのはあなたの采配力では?(失礼!)その上FAで横浜の4番村田選手も欲しいとは・・・ちょっと呆れてしまいますね。

(4)タイを支援しています
サッカーの湘南ベルマーレ。今年はシーズン前にタイに遠征し、地元の皆さまから暖かいおもてなしをいただきました。そこで先日行われた試合では着用するユニフォームに特別ロゴを付けて戦い、またこのユニフォームを販売し、その売上をタイの洪水義援金として被災地に送ることになりました。
ベルマーレでは5月の連休に東日本地震の被災地の子供たちを神奈川県に招待する活動(夏休みにも実施)もやっています。このような支援活動が他のチーム、他のスポーツにももっと広まって欲しいと思います。

さて、今日の歩数は1万1491歩、距離は9km、次の薬王寺まではあと51kmとなりました。

おちあゆ・さびあゆ・くだりあゆ2011年11月03日 07時13分49秒

1103子持ち鮎
落鮎(おちあゆ)・錆鮎(さびあゆ)・下り鮎(くだりあゆ)

鮭は海から川を上って産卵しますが、鮎はその反対で川を下って海で産卵します。何だか不思議ですよね。秋に産卵のために川を下る鮎を落鮎・錆鮎・下り鮎などと呼びます。

その名前からか、俳句の世界ではちょっと寂しい姿で登場します。

落ち落ちて 鮎は木の葉となりにける (前田普羅)
男根は 落鮎のごと 垂にけり (金子兜太)
早き瀬に 力足らぬか 下り鮎 (安富才助)

でもこの時期の鮎は、お腹いっぱいに卵を抱えているために一番おいしいんですよ。お祭りの鮎の塩焼きでは売っていませんが、運が良ければこの時期、魚屋さんでお目にかかれるかもしれませんね。

先日訪れた新潟の寺泊港でおいしい子持ち鮎をいただきました!

さてさて、今日は祝日。私は午前中はソフィア祭で後輩たちの手話コーラスを見てから、午後は大学ラグビー応援のために秩父宮へ行ってきます。どなたさまも素敵な文化の日をお過ごしくださいませ。

うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ (良寛)

早すぎる婚約?2011年11月04日 20時11分49秒

1104オオバン・我孫子市鳥
早すぎる婚約?
あっスミマセン、タイトルほど面白い話ではありませんよ(汗)。

(1)調整できなかったのかな?
昨日のソフィア祭、学内には上智大学の「てのひら」と、上智社会福祉専門学校の「ポプラ」というふたつの手話サークルがあります。ところがふたつのサークルとも手話コーラスの発表が11時からでした!結局、母校の「ポプラ」の発表を見たのですが、どちらかが30分早く、または遅くしてくれれば両方見られたのに!学内にふたつある手話サークルなんだから、そのあたり事前に調整できなかったのかなぁ?

(2)早すぎる婚約?
昨日の関東大学ラグビー。第1試合は明治18対10慶応、第2試合は帝京12対8早稲田と接戦の好ゲームでした。
ただ、両試合ともスクラムの反則が目立ちましたね。わざとスクラムを崩すコラプシングは有名ですが、スクラムを組むのを遅らせると「ウエストオブタイム(時間の浪費)」という反則を取られます。また逆に早すぎた場合には「アーリーエンゲージ」という反則を取られてしまうのですね。私は初めて知りました。直訳すると「早すぎる婚約?」でしょうか。エンゲージはお互いの呼吸を合わせてからゆっくり行いましょうね!

(3)逆に元気をもらいました
ところで今日は、千葉県我孫子市の耳の聞こえない人たちの手話教室に行って来ました。生まれつきではなく、中途で耳が聞こえなくなった人たちの中にはご高齢の方も多く、はなかなか手話が覚えられない場合もあります。そうなるとコミュニケーションも大変です。
今日は私が手話でクイズを出しました。「甘い虫といえば、何でしょう?」「・・・」「えーと、ではヒントを出しましょうか。この虫は砂糖に群がりますよ」「・・・」「とっても小さくて、私たち人間に身近な虫です」「あっ、メダカ?」「えーっと、メダカではなくて虫です。そう公園などでよく見かけますね」「ハエですか?」「ウーン、ハエではなくて・・・」正解のアリにたどり着くまでに結構時間がかかってしまいました(汗)。
それでも78才で今も元気にお仕事を続けられている方、80才で毎日1時間半泳いでいらっしゃる方など、頑張っている皆さんのお話を聞くと、逆に私の方が皆さんから勇気と元気をいただきますね。

(4)手賀沼のほとりを歩く
さて、我孫子におじゃまするのは1年に2回ぐらいですが、終了後皆さんといっしょに昼食を食べ終わった後、いつものように手賀沼のほとりを散策してきました。イチョウは黄色に、そしてサクラは赤く紅葉し始めていました。沼にはカルガモやオオハクチョウに混じってオオバンの姿も!これは我孫子の「市の鳥」なんですよ。体は真っ黒で頭の前方とくちばしだけが真っ白というなかなかシャープな顔立ちをしています。もし水辺で見かけたら、皆さんすぐにわかると思いますよ。今度ぜひ探してみてくださいね。

さて遍路旅ですが、昨日は1万3205歩10km、今日は1万3025歩10kmと2日連続で10kmを歩きました。次の薬王寺まではあと31kmです。

千葉週間2011年11月05日 19時49分34秒

1105佐倉市ミレニアムにて
「千葉週間」
今日は千葉県の佐倉市の手話勉強会に参加しました。今日の会場、佐倉ミレニアムは駅に直結していますし、2階に喫茶室、5階に大浴場があるなかなか素敵な施設でした。

以前ここにも書いた「ちょっと困りますは、耳の聞こえる人にはダメ、聞こえない人にはOKとなります」という話をしたところ、ある人が「主人は土浦の上の方に転勤になりました」と話したところ、聞こえない人に突然怒られたという話をしてくれました。その人は自分としては地図上の北という意味で上と言ったのが、相手には土浦の人より上の立場になる?または土浦の上空に転勤?と受け止められたのかもしれませんね。

質問の時間では「民族」と「フナの昆布巻き」の手話表現を聞かれました。「民族」は手話がありますが、「民俗」は手話がありません。強いて言えば「人々」+「生活」でしょうかね。「昆布巻き」はありますが、「フナ」の手話はどう表すでしょうか?ヒゲではどうでしょうかと答えましたが。

その後2階の喫茶室で皆さんと手話でおしゃべりして帰ってきました。きのうは千葉県の我孫子市、今日は佐倉市、そして来週の火曜日は浦安市、そして水曜日は千葉市へお伺いします。つまり6日で4日間千葉に行く予定です!先週と今週は千葉週間になりますねぇ。

娘は本当は右利きだったのかも疑惑2011年11月06日 21時04分21秒

1106左手を骨折
「娘は本当は右利きだったのかも疑惑」
今日は手話検定の試験日。
試験終了後、ある男性から手話辞典にサインを頼まれました。その方は静岡県で福祉タクシーの仕事をされているそうてす。社員全員(8名)で手話検定にチャレンジしてくださっているという話を聞き、うれしくなりました。
また、新潟からわざわざ来てくれた学生さんは「今日は手話の先生の誕生日なんです。検定合格を誕生日プレゼントにしたいと思います」と笑顔で話してくれたのが印象的でした。
今日は札幌、東京、名古屋、大阪、広島の各会場で試験が実施されました。受験された皆さん、職員、スタッフの皆さん、今日はお疲れ様でした。

さて、話は変わりますが、バレーボールをやっている娘が先日左の手首を骨折してしまいました。あいにく娘は左利きなので、さぞかし不便をしているのかと思ったら、器用に右手で字を書いたり、はしを使ったりしています。それどころかバレーのサーブも右手の方がよく入る(打てる)と言うのです。「もしかしたら私は元々右利きだったのかもしれない」と笑っていましたが、それには思い当たる節があります。

左利きの私は長女が誕生したとき、ずっと私と同じ左利きだと良いなぁと思っていました。まだしゃべれない頃から、左手に鉛筆を持てば褒め、左手でボールを転がせば褒めて育ててきました。
きっと娘は無意識のうちにこっちの手で何かをやればパパに笑顔で褒められるということを自然に学習し、そのうちに左利きになっていったのかもしれませんね。

しかしそれに反して次女の方は何度鉛筆やボールを右から左手に持ち替えさせても頑固に右に戻していたので、ついに右利きは直りませんでした。作戦は二度は成功しなかったという訳です・・・(笑)。

思いがけない長女の左手骨折から判明した事実ですが、それでも両手が使えるということは便利には違いありませんよね。野球でもスイッチヒッター(両打ちの打者)がいるのですからバレーボールの時だって左右でサーブやスパイクが打てたら有利ではないでしょうかねぇ?

さて、昨日は1万1428歩で9km、今日は1万5046歩で8kmを歩きました。次の薬王寺まではあと14kmです。

一番後ろで一番右端の席2011年11月07日 20時50分08秒

1107一番後ろの一番右の席
「一番後ろで一番右端の席」
昨日の検定試験の疲れが出たのか今日は体調がいまいちでしたが、午後は国立劇場に歌舞伎を見に行ってきました。
先月は劇場の一番前の一番左端、花道の左側(一応ここも三等席)だったのですが、今日はなんと一番後ろの一番右端の席。つまり先月と真逆の席でした。でもここからは花道が3分の2ぐらいが見えます。なかなか良い席でしたよ。

最初の演目は「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」です。
一番の美女が稲田姫。人身御供(ひとみごくう)として八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に捧げられ、えび反るところが何ともいえず良かったです。錦絵のように時間が止まりました。家に帰って調べてみたら、演じていた中村梅丸くんは1996年生まれとのこと。えっ!まだ中学生?確かにプログラムの写真を見たら小学生のようなあどけない顔立ちでした。本当にこの子が稲田姫を演じていたのでしょうか?信じられません。
私の大好きな魁春さんがヤマタノオロチを演じるのですが、普段は女形ですから男の声を聞いたのはこれが初めてでした。11月公演はまだ始まったばかりなのでこれから見る人のためにあまり詳しくは書きませんが、首が8つある大ヘビを歌舞伎ではああやって演じるのかと感心しました。本当に1つの生き物のような躍動感がありましたよ!

続いてはご存じ「曽根崎心中」です。
たぶんこれは通の人にとってはたまらない演目でしょうが、私は、あそこまで気の弱い男が、つまらないことから惨めに死んでいくこの物語があまり好きではありません。
そしてお初が人間国宝、坂田藤十郎さんです。何だか藤十郎さんはお初を千3百回演じてきたそうです。たぶん通の人にとってはたまらないのでしょうが、藤十郎さんは七十いくつ?そしてお初は十九です。歌舞伎はそういうものとわかっていながらも、そろそろ若い人に譲っても良いのではないでしょうか?七之介さんとか中村隼人くんなど、見たいお初がたくさんいます。(スミマセン!)
光っていたのは九平次を演じた亀鶴さん。この人の鷺坂伴内(忠臣蔵)も素晴らしかったですが、どんな役でもこなす本当に器用な人ですね。

さて今年の歌舞伎鑑賞もいよいよ来月の「元禄忠臣蔵」を持ちまして見納めとなります。吉右衛門さん、梅玉さん、魁春さんと豪華な顔ぶれが今から楽しみです。

さて今日の歩数は1万4932歩で、歩いた距離は12km、次の薬王寺までは2kmとなりました。