天国に帰る日まで2013年04月27日 16時10分40秒

今日は友人Sさんの結婚式に行ってきました。

<耳の聞こえない参列者のために>
Sさんご自身、そして参列者の中にも聴覚に障がいを持つ人がいたので、結婚式・披露宴は完全なバリアフリーでした。
手話通訳者パソコン筆記通訳、そして補聴器の音を聞き取りやすくする磁気ループが用意されていました。重い機材を搬入し設置してくださったOさん、ありがとうございます。手話通訳者はキリスト教専門に活動をしているシロアムの会のメンバーでした。皆さん、お疲れさまでした。
0427情報保障

<あーん!>
さて披露宴ではケーキカットの後にファーストバイトがありますよね。まずは新郎がケーキを新婦の口へ運びます。これには新郎の「きみを一生食べさせてあげる」という意味があるそうです。続いて新婦が新郎に食べさせてもらいます。これは新婦の「あなたのために一生おいしいものを作ります」という気持ちを表現したものだそうです。ただ、ケチをつける訳ではないのですが、それって男は働き、女は家事をすると言っているみたいでちょっと封建的な感じがしませんか?
まぁ、そんな理屈っぽいことはともかくとして、お二人の最高の笑顔から幸せのおすそわけをいただきました。
0427ファーストバイト

<私は紅茶でお願いします>
今日のお魚料理は真鯛のポアレ、食材を生かした上品な料理でした。そしてお肉は仔牛のロースト。仔牛にしては噛みごたえがありおいしかったです。ただ、マスタードソースがやや薄味でした。若い人たちにはもう少し濃い味付けの方が良かったのかなと思いました。
次席のSさんが食後の飲み物に紅茶を頼んだので、「コーヒーはお嫌いですか?」と尋ねたら、「ボクはコーヒーが大好きなんです。でもカフェで頼むコーヒーはおいしくないものが多くて、半分ぐらいは飲まずに帰ってきてしまうのですよ。だからここのコーヒーもどうかな?って思って。その点、紅茶はあまり失敗がないですからね」と言います!舌が肥えているというのもなかなか大変なんですねぇ。でもこのホテルのコーヒーはとってもおいしかったですよ!
0427仔牛のロースト

<想定内の結婚>
結びに新郎と新婦のあいさつがありました。
新郎が「私たちの出会い、結婚は神さまの御心の中にある想定内の結婚です」と力強く言いました。新郎のスピーチには「素晴らしい人と出会え、家族になれた。これからは自分と妻とキリストと幸せに歩いていきたい」という自信があふれていました。スピーチを聞きながら自分の結婚は神さまの想定内?それとも想定外だった(笑)?かななどと考えていたら、同じテーブルのAさんが「とっても感動した。話を聞いて自分も勇気をもらった」と感激して言いました。その横でA夫人が「思っているだけでなく、ああやって思いを口に出してもらえるとうれしいものなのよ」と笑っていました。

<涙を誘うスピーチ>
続いては新婦のあいさつです。話の内容はとっても素晴らしかったのですが、特に「私たちが天国に帰る日まで、どうぞよろしくお願いいたします」というクリスチャンらしいことばが印象に残りました。
新郎のために新婦が習いたての手話で一生懸命スピーチする姿を見て、Iさんが涙をこぼしていたので、私はポケットの中からさっとバーバリーのハンカチを取り出し彼女に差し出しました。うーん私って紳士的だなぁ!と思っていたら、しだいに私の目もウルウルしてきました。拭くものがないのでひざの上のナプキンで涙をぬぐったところ、ホテルのスタッフにチラ見されてしまいました!イヤイヤ、私ハンカチは持っているのですけど・・・現在貸出中なんです(汗)。

Tさん、Sさん、今日は素敵な結婚式・披露宴にご招待いただきありがとうございました。どうぞ末永くお幸せに。