やっぱりコンサートにはペンライトが必要ですね2015年03月01日 20時49分07秒

先日妻といっしょに「同窓会コンサート」へ行ってきました。
これは1960~70年代のヒット曲を、西城秀樹やあべ静江、タイガースなど懐かしい歌手やグループが歌うという中高年の中高年による中高年のためのためのコンサートです。

さて、歌われた曲は、
「ヤングマン」「情熱の嵐」「若き獅子たち」「ブルースカイブルー」西城秀樹
「学園天国」フィンガー5※1
「あずさ2号」狩人※2
「ガンダーラ」「銀河鉄道999」ゴダイゴ※3
「恋の季節」ピンキーとキラーズ※4
「廃墟の鳩」「シーサイドバンド」ザ・タイガース※5
「悲しき願い」「あしたのジョー」尾藤イサオ
「太陽がくれた季節」青い三角定規※6
「恋のリクエスト」あいざき進也
「木枯らしの二人」伊藤咲子
「コーヒーショップで」あべ静江
「さよならは突然に」リリーズ

以上が本人が歌った曲です。
ただしグループはメンバーがひとりだけ出演しています。(※1晃、※2高人、※3タケカワ ユキヒデ、※4今 陽子、※5加橋 かつみ、※6西口 久美子)

0223中野サンプラザ

「ハチノムサシは死んだのさ」平田隆夫とセルスターズ
「木綿のハンカチーフ」太田裕美
「別れの朝」ペドロ&カプリシャス
「ルビーの指輪」寺尾聰
「セクシャルバイオレットNo1」桑名正博
「あぁ無情」アン・ルイス
「勝手にしやがれ」沢田研二
「オレンジの雨」野口五郎
「あなただけを」あおい輝彦
こちらは上記の曲を別の人が歌いました。
西城秀樹は2度の脳こうそくを経験し、歩いたり喋ったりすることは大変なようです。それでも歌声は昔と全く変わりませんでした。
アン・ルイスの「あぁ無情」はこんなにノリの良い盛り上げ曲だったんですね。今度カラオケで歌いたいと思いました。その前の「セクシャルバイオレットNo1」を歌ったのは元夫の故桑名正博ですね。いろいろな思いが胸を交差しました。

ところで開演前にペンライトを1本500円で販売していました。夫婦で4本買ったら2000円の出費ですから止めましたが、コンサートが始まってみるとペンライトがないというのはちょっと寂しいですね。やっぱり思い切ってペンライトを振りたかったなぁと後悔しました。まぁそれはまた次の機会に取っておくこととしましょう(笑)。

アップル・シナモン・トースト2015年03月02日 17時59分35秒


0302アップル・シナモン・トースト

今朝、娘が作ってくれました。

「きっと、星のせいじゃない。」2015年03月03日 16時54分18秒

おぴょん、ぴぃ、良い映画だったよ。
パパが君たち(と彼氏)の分のチケット代払ってあげるから、時間があったら観に行ってね!

0303きっと星のせいじゃない

どっちが得か?よ~く考えてみよう2015年03月04日 19時06分04秒

最近、今までの寄席とは違い、若手の落語家(二つ目)さん専門の寄席がオープンしました。ひとつは、去年の10月秋葉原にできた連雀亭、もうひとつは今年の3月に始まった巣鴨の獅子座です。(他にもあるかもしれませんが)
どちらも出演者は3人ですが、獅子座は木戸銭が1000円ですが、連雀亭は木戸銭が500円と半額です。それなら連雀亭の方が良いかなとも思いますが、秋葉原までは交通費が片道160円、往復で320円かかります。それに対して巣鴨までは歩いて行けますし、獅子座はお茶と和菓子のサービスもあるんですよ。往復の時間のことなど考えると軍配はやはり獅子座の方でしょうかねぇ?
○連雀亭ワンコイン寄席
「紀伊国屋文左衛門 宝の入船」☆☆
宝井琴柑(きんかん)
最初に講談についてのお話しがありました。張扇とは便利な物。パンと叩けば時間を進めることができます。それにしてもパンパンパンと3回叩いただけで「あっという間に300年」とはすごいですね。琴柑さんは元農業雑誌会社の営業ウーマン。若くて歯切れの良い語り口調ですが、あまり張扇を強く叩かれると・・・おじさんは頭が痛くなってしまいますねぇ(笑)。「宝の入船」を抜き読みで聴かせていただきました。

「あたま山」☆
柳家小太郎
前に出た琴柑さんの「講談を聴くとタメになる。落語を聴くとダメになる」にいじけていましたよ(笑)。「あたま山」はバカバカしい噺。大丈夫!誰も怒ってやしませんよ。蚊の羽音が本当に上手でした!笑いも一番取っていたと思います。

「犯人は府中にいる」☆☆☆
古今亭志ん八
鮮やかなオレンジの着物で登場。川越の「ミエル」、行ってみたいです。ちなみにフランス語でハチミツという意味があるそうです。誰かに似てるなぁとずっと思って見ていたのですが、もしかしてペネロープカーの運転手パーカー?(昔は4t車のドライバーだったそうです)
3億円事件を題材にした新作で、とっても面白かったのです。ただ、途中からちょっと展開が読めてしまったかな?

0302連雀亭

○巣鴨獅子座
「転失気(てんしき)」☆
三遊亭鳳笑
落語家さんはいろいろなところで演じますが、それにしてもカニ食べ放題のお店とはねぇ。ネタは何回聴いてもおかしい話し。転失気を杯と納得したのには、「天(てん)」の下に口と書いて「呑む」、「酒」が「しゅ」、「器」が「き」という理にかなっていたからなんですね。それにしても寺に十三代も続いたなんて(笑)!表情が豊かな鳳笑(ほうしょう)さんでした。

「珍獣動物園」(?)☆☆
古今亭ちよりん
客のお目当ては貞寿さんじゃなくてちよりんさんですよ。ご心配なく!校長室に必ずある物・・・座りにくいソファには爆笑でした。ネタは珍獣のお話しでしたが、そういえば去年10月の早朝寄席の演目は「つる」でしたね。ちよりんさんの笑顔には毎回癒されます。

「本阿弥光悦 姥捨正宗」☆☆☆
一龍斎貞寿
獅子座には釈台がまだないということでしたが、張り扇でパンパンと自分のひざを叩く話しっぷりは逆に新鮮な感じがしました。日本のダビンチ、本阿弥光悦のお話し。それにしてもこれって史実なんでしょうかねぇ。一度だけならともかく、八代将軍まで続いたというのはちょっと驚きでした。(十五代続かないところが、まぁ逆に本当っぽいところでしょうか?)貞寿さん、伝承の会も楽しみです!

ところで今日の出演者、鳳笑さんは円楽一門会(?)、ちよりんさんは落語協会、貞寿さんは講談協会とそれぞれ所属団体が異なります。なのでいっしょに出演するということは非常に珍しいことなんだそうです・・・なるほど!

今夜の月はきれいだねぇ。寝るのがもったいないぐらいだ2015年03月05日 21時13分05秒

泉鏡花の「義血侠血(ぎけつきょうけつ)」を読みました。「今夜の月はきれいだねぇ。寝るのがもったいないぐらいだ」とは主人公、白糸のセリフ。月がきれいだと思っても、寝るのがもったいないと思ったことはありません。昔の日本人が持つ感性の豊かさに敬服します。

日本人の感性といえば、昨日、テレビの番組で岩下尚史さんがこんな話しをしていました。「I love you 」を日本語でどう訳す?夏目漱石は「月がきれいですね」と訳した。ではそういわれた女性は何と答える?「そうですね」と答えるようではダメ。それではYesという意味になってしまう。「そうですね。でも、月もときどき雲に隠れますわ」と相手の気持ちをかわすのが奥ゆかしい女性ですと。なるほど!

0305義血俠血

そういえば今夜は満月。月が最小に見えるミニマム・ムーン(正確には6日3時)です。一番大きい時と比べると14%も小さく見えるのだそうですよ。皆さま、今夜は鏡花よろしくちょっと夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?

ひとり66円!2015年03月06日 18時39分29秒

深川江戸資料館で開催された、「講談伝承の会」へ行ってきました。
これは昨日と今日の二日間、昼から夜まで合計30人の講談師が話しをするという、ウルトラ駅伝のような会です。木戸銭は各日1000円ですから、つまりひとり当たり66円という計算になりますね。
私は今日の前半だけ(それでも9人)のお話しを聴いてきました。

「西行 鼓ヶ滝」一龍斎 貞鏡
ひとつの和歌でも達人がちょっと手を加えるだけでさらに良くなるものですね。いつまでも天狗になってはいけないという戒めですね。会場に師匠が来ていると緊張していました。でもね、弟子が演じているのを見る方が、自分がやる何倍も緊張するものなのですよ。「棒のようになった自分の足を外し、杖代わりにして歩いた」には笑いました。

「明月 若松城」旭堂 南舟
会津城主、蒲生氏郷(うじさと)の家来、西村権四郎(ごんしろう)は相手が偉い人でもへつらうことがない。だから殿様と相撲を取ってもわざと負けたりはしない、そこが気に入られます。「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」という歌は有名ですが、これには月という文字が8つ、それ以外の文字が15文字使われているところから陰暦の8月15日、つまり中秋の明月を詠んだ歌なのだそうです。なるほど!

「間垣と度々平」神田 松之丞
昔も今も身元引受人というものが必要なんですね。「責任取ってくれるんですか?」には笑いました。松之丞さんらしいテンポの良い語りに客席はグッと引きつけられていました。ますます松之丞さんのファンになりました!

「沢村淀五郎」神田 すず
9人の中で一番良かったのは松之丞さんでしたが、話の内容ではこれが一番でした。歌舞伎を観ていない人、忠臣蔵を知らない人にはとっては「七・三」「九寸五分」「判官」などのことばはピンと来ないでしょうね。判官は五万三千石の切腹、やっぱり勘平の腹切りとは違います。3日も来てくれなかったら本当に「待ちかねた」ですよね。「顔が良いと出世が早い・・・」うーん、やっぱりそうなんですかね。ただ、すずさんの独特の間の取り方に慣れず、最初は話しを忘れて思い出そうとしているのかなとちょっと戸惑いました。

0306深川江戸資料館

「高野長英」旭堂 南海
「一声二芸」などと言いますが、本当に声が良いですね。「またちょいちょいお金をたかりに来ますから」とは呉服屋に来た弁天小僧さながらですね。長英は百年後の国家のことを考え、命を賭けての言動。自分には真似はできないなぁ。

「細川玉女 霊名ガラシャ」田辺 一乃
一番印象に残ったことばは「歴史の筆にはタヌキの毛が混じる」。つまり史実は戦争に勝った方が自分に良いようにいくらでも書き換えられる、ということばです。玉女は敵に捕まって屈辱的な扱いを受けるぐらいなら、いっそ自分たちの手にかけていうのは辛いことです。途中でちょっと止まってしまいハラハラしましたが、最後まで熱演でした。短髪でポッチャリ系のカワイイ講談師さんでした。

「曲馬団の女」神田 蘭
頭にキラキラのカチューシャ(?)を付けて登場。戦後のお話しだそうですがいい話でした。「60かっこうのおばあさん」というセリフが出てきましたが、やっぱりそうなんでしょうかねぇ?家を空けたお義母さんがすぐに戻ってきました。「今日は靴下の配給だったのだけどくじ引きで負けてしまって」とは時代の情景ですね。

「婿引出」一龍斎 貞寿
貞寿さんは鮮やかなグリーンの着物で登場。婿引出というと忠臣蔵山科閑居の段を思い出しますねぇ。池田輝政と家康の娘督姫のお話です。輝政は父の死のきっかけになった芋を生涯にわたって食べなかったそうです。「温泉に行かなくて良かった!」本当にそうですね。

「隅田川 梅若丸」旭堂 南華
お名前通り、カラフル着物で登場したのは南華さん。「子どもを亡くしたあんたよりも、知らない土地に来て、たった一人で死んでいったこの子のために念仏を」のことばにはグッときました。構成が良く、とてもよくできているお話しですね。

久しぶりの感覚2015年03月07日 22時18分06秒

新潟に来ています。仕事の後は素敵なお店で交流会です。
集まったのは、私以外全員聴覚に障がいがある仲間たち。
最近、こんなに笑うことはなかったなと思うぐらいずっと笑っていました。その時にふと思ったのですが、この感覚って久しぶりに味わった気がします。それは、私がまだ手話の学習を始めたばかりのころ、ただただ手話を覚えたくて、無謀にも耳の聞こえない人たちの輪に飛び込み皆さんと夢中でおしゃべりをしていたことがありました。今では立場上、団体や派閥のあつれきとか、お互いの利害関係とか、相談にのってあげなくてはとか、気の利いたアドバイスをしてあげなくてはとか、仕事を紹介してあげなくてはなど・・・いろいろなしがらみがあります。何となくお酒を飲むのも仕事の延長のような。ですから、自分が仲間とこんなふうに何も考えずに手話で楽しくおしゃべりをしていること自体がうれしくなりました。

0307懇親会

集まった仲間の中で、初めて会う人が3人いました。
Wさんは空襲が激しくなった1944年に疎開で新潟に来ました。食べ物がない、着るものがない、住む家がない時代をくぐり抜けてきたのです。「いま日本は平和になって本当に良かった」と語ることばにはズシリとした重みがありますね。
Oさんは大学卒業後、故郷に帰り一度は就職したもののいろいろあり退職しまいました。ところが親身になって心配してくれる友人の紹介で新潟へ。この地で心機一転、新しい人生のスタートを切りました。20代ですから先輩たちからいろいろと厳しいことも言われていましたが、それもO君に対する周りの期待の表れなんでしょう。
Tさんは、今回私に一番会いたがってくれていた人だそうです。「昔、サークルで手話指導をしていたが、どうもうまくいかない。そんな時にテレビで手話指導をしている谷さんを見た。なるほどこうやって教えればよいのかと学ばせていただきました」とお礼を言っていただき大変恐縮しました。お世辞でもそう言っていたただけるのは嬉しいことですね。

0307新潟

旧交を温め、そして新しい出会いもあり・・・今日はとってもうれしい夜でした。さて明日は朝早く新潟市を出発して新潟県内の栃尾(とちお)というところへ行ってきます。ちょっと変わったお祭りも見てきたいと思っていますが、詳しいことはまた明日ご報告させていただきますね。