ネガティブだけどポジティブ(ライトアップ14日目／18日間) ― 2015年04月01日 21時27分28秒
オオシダレザクラは、開花→見頃→散り始め→「落花さかん」となりました。
昼間見たときは正直かなり寂しい状態になっていました。
大型バスが到着し大勢のお客さんが来る度に何となく申し訳ないような気持ちになってしまいます。←なんでお前が(笑)
それでも夜になりライトアップが始まると、まだまだ見られます。
あいにく雨が降りましたが、桜の前では色とりどりのカサの花も咲きました。
ところでこの「落花さかん」ということばはなかなかステキなことばだと思いませんか？「サクラ散る」と書くと、ネガティブなイメージですね。ところが、「落花」というネガティブなことばを、「さかん」というポジティブなことばで打ち消し、包み込んでいるのです。魔法のことばではないでしょうか？日本語って良いなぁと改めて思います。
ライトアップは4月5日まで。皆さん、ぜひシダレザクラに会いに来てくださいね。
ある意味怖い映画でした「紙の月」 ― 2015年04月02日 08時16分19秒
昨日は映画の日。「紙の月」を観てきました。
（「ストロボ・エッジ」、「幕が上がる」と悩んだのですが・・・）
映画館は珍しく立ち見でした。まぁ、2本立てで800円は確かに魅力ですよね。
角田光代さんのお話しは、例えば「八日目のセミ」もそうでしたが、犯罪者(誘拐や横領など)を許せないと思いつつも、ばれないで欲しい、逃げて欲しいと、いつの間にか犯罪者に感情移入していくところが魅力ですね。
大嶋優子演じる銀行の若い行員。「お金が余っている人のお金を黙って借りて後で返しても絶対にばれませんよね」という悪魔のささやき。吉田大八監督は「本人のダークサイドから生まれた分身のようなもの」と述べていますが、私は、それよりも周りの何気ないことばも、心当たりがある場合その人の心に敏感に響くものではないかと感じました。
一番印象に残ったのは「私のことみじめだと思っていますよね」と捕まった宮沢りえが先輩である小林聡美に言うと、「あなたはやりたいこと全てやったよね。私はやってみたいことを考えたら徹夜しかなかった。私のこと惨めだと思っているでしょう」
と答えるシーンです。
それにしても3万円の時計をはめたら30万円の時計が欲しくなる、車を手に入れたら次は外車が欲しくなる・・・人間の物欲はキリがないものなのですね。以前読んだ本に「ベンツが好きなのではなく、ベンツに乗っていると皆からうらやましそうに見られることが快感」というようなことが書いてありました。まさにそういう事なんでしょう。
平凡で真面目なパートの女性が、ちょっとしたきっかけでどんどん人生を転落させてしまいます。会社の金を使い込んでしまうなんてどこにでもある話し。だからこそ誰にでも起こりうること。良い映画でしたが、ある意味とても怖い映画だと思いました。
明日館(みょうにちかん)の夜桜 ― 2015年04月03日 21時40分05秒
妻と池袋で待ち合わせをして、自由学園明日館へ行ってきました。
ここには4本のさくらがありますが、1本1本表情が違います。
一番右の子は、どっしりと落ち着いた感じ。
二番目の子は、ちょっとスリムでおとなしい感じ。
三番目の子は、色白です(この子だけオオシマザクラ)。
一番左の子は、元気よく飛び跳ねている感じ。
二番目の子は、ちょっとスリムでおとなしい感じ。
三番目の子は、色白です(この子だけオオシマザクラ)。
一番左の子は、元気よく飛び跳ねている感じ。
ライトアップされたさくらの前では尺八四重奏の演奏が。福山雅治さんの「桜坂」、森山直太朗さんの「さくら(独唱)」などが演奏されました。ときおり、風が吹くとサーッとさくら吹雪が舞い散り、ロマンチックな夜桜見物となりました。とっても感動しました。来年も絶対に、絶対にまたここに来ます！
サクラ・カクテル・マッピング ― 2015年04月04日 22時38分41秒
京は仕事で相模原(神奈川県)へ。
ここは桜の名所です。あいにく今日は花曇りでしたが、それでもバスの中からこんなにきれいに見えました。
そして夜は横浜へ。友人たちと花見＆飲み会＆プロジェクション・マッピングを鑑賞しました。私は初めての経験でしたが、簡単に言うとビルの外壁に映画を映し出すようなものです。あっ、皆さんご存じですよね・・・。
それにしても今日の横浜は海風が冷たかったです。山登りや舞台の話しで盛り上げてくれた「カズ」。どんな話題にも対応できる守備範囲の広い「選手」、マイペースだけど聞き上手な「イノッチ」、今日は楽しい時間をありがとう！
今年の見納め(ライトアップ最終日／18日間) ― 2015年04月05日 19時58分21秒
18日間続いた六義園のライトアップも今日が最終日。
シダレザクラの追っかけとしては、これからも六義園には会いに行くものの、ライトアップされているお姿を拝見するのは今夜が最後です。今年もその美しいお姿に大いに魅了されました。
「春に三日の晴れ間無し」とはよく言ったもの。最終日の今日も雨でした。葉桜になったシダレザクラは、ライトを浴びると少し黄色ががって見えました。それでも初めて見る人にとってはビックリするらしく、訪れる人たちから「わぁーキレイ！」という歓声が沸き上がります。
六義園だけでなく、千鳥ヶ淵、自由学園明日館の桜ライトアップも本日が最終日。今年の桜はあっという間に満開になり散っていったという印象があります。今年もあちこちお花見に・・・短い春を楽しませていただき本当にありがとうございました！
お客さまもご一緒に(笑) ― 2015年04月06日 08時35分54秒
3月31日 巣鴨獅子座
「たぬき」立川吉笑(きっしょう)
マクラは立川流ならではの苦労話。「お前も食べろはワナ？」「エビはないな」に大爆笑。長髪と体をゆらゆらとくねらせながらの熱演。会場を暖めていましたよ。
「那須与一・扇の的」宝井琴柑(きんかん)
釈台は私物を持ちこんだそうです。「あの的を射ろ」と言われたのは十一番目の息子、与一。一方舟の上で扇を持つのは千人の美女の中から選ばれた美しい姫です。
「極道の面接？」柳家かゑる
マクラのギョウザの話しはくだらなすぎて大爆笑！ネタに入ると一転してドスがきいています。確かに小指がないと好きな人と赤い糸で結ばれにくいですね。
4月1日 神田連雀亭
「真田小僧」春雨や風子
ステッキは白杖、ダブルは白衣でしたか。最後まで青い羽織を脱ぎませんでしたが、忘れた？それとも寒かったのでしょうか。すきなことばは「あのばあいはしょうがなかった」←ステキです。
「理想の物件」古今亭志ん八
唯一の友人、さん若さんと水族館へいった話はうけました。誰かに似ていると思ったらパーカー？それとも私の友人の志賀君？物件探しにも大・中・小あるとは！
「勘定板」春風亭昇也
師匠の昇太さんが結婚！？エイプリルフールでした。芸術協会所属だと鈴本には近づけませんね。江戸の勘定板には車輪が付いている！ネタは一番面白かったです。
ところでこの日は面白いことがありました。連雀亭や鈴本早朝寄席などでは終演後、出演者がその日のネタを書いた香盤を持って客の送り出しをしています。黙って写真を撮るのは失礼なので私はいつも一声かけてるように心がけています。この日も「お写真良いですか？」と訊くと香盤を持っていた風子さんが「お客さまもご一緒にどうですか？」とニッコリ微笑みます。えっ！ご一緒に？？？あっ、もしかして自分の写真を撮っても良い？と訊かれたのだと誤解されたようです。ということで思いがけずうれしいツーショット写真となりましたよ！
4月5日 朝練講談会
「沢庵禅師の虎拝領」田辺いちか
初の朝練、初の30分という場に立ち会えたことがうれしいですね。ど文系だったから「朝練」ということばに憧れていたといういちかさん、初々しい。禅の世界では虎を怒らせた柳生宗矩を「主客対立」、沢庵和尚を「者客融合」と言うそうです。
「青葉の笛」田辺いちか
熊谷直実が首を切ろうとした平敦盛は、自分の息子ほどの年齢の美少年。人生の無常を感じた直実はその後出家して蓮生と名乗ります。青葉の笛は歌でも有名ですね。
「浪花侠客伝 違袖の音吉」神田松之丞
マクラでのみのりさんいじり。妹弟子を可愛がっている証拠です。「日本講談協会から美が失われている」と毒を吐いていました(笑)。「生まれてすぐに死ぬ赤ん坊もいる、今まで生きてきただけで丸儲け」「運のいい野郎の匂いがする」はツボですね。
「天明白浪伝 金棒お鉄」神田松之丞
この日はいちかさんが二席やったので私もと、もう一席。「25分ぐらいのネタをやります」と言った瞬間、客席は喜びと焦りの混じった空気が流れました(笑)。それにしても松之丞さん人気はすごい、この日の朝練は満員でしたよ。
草食系ライオン？ ― 2015年04月07日 07時05分44秒
映画「風に立つライオン」を観てきました。
スケールが大きくて、人間愛にあふれた、とっても良い映画でしたが・・・
・・・
・・・正直ちょっともどかしいんですよね。
航一郎は本当に貴子が好きだったのでしょうか？
プロポーズを断られて、ひとりでアフリカへ。でも1回断られたぐらいで諦めます？出発前にふたりで十分話し合いました？アフリカから「君のこと今でも好きだ」「あと○年で帰国するから待っていて欲しい」と伝える努力はしたのでしょうか？私は、もし好きな人に恋人がいたとしても、自分の気持ちを伝えたい派(笑)です。「僕はあなたを、日本を捨てた訳ではなく」と言いますが結果的には、恋人よりも仕事を選んだことになりますよね。挙げ句の果てに「幸せになってください」ってお前は因幡晃か！？(←わかりにくくてスミマセン！)好きな人の幸せを他の男に任せてどうする！お前は草食系ライオンか！と言いたくなってしまいます(笑)。
一方、貴子の方も本当に航一郎が好きだったのでしょうか？
好きなら、もっと自分の状況を伝えられたはずではないでしょうか。両親のこと、島の診療所のこと・・・。彼にアフリカ行きを断念させるぐらい説得しましたか？貴子が航一郎についてアフリカへ行かなかったということは、つまりは恋人よりも家族を、仕事を選んだという事になりますよね。「私そんなに待てないよ」「私他の人のことを好きになりそうだよ」「早く帰ってきて」とエアメールの一通でも書けませんでしたか～！相手の夢のために身を引いた？だとしたらちょっと寂しくありません？
とまぁ言いたい放題書いてしまいました。ネットを見てみると「感動した」「自分が小さい人間だと反省した」「涙が止まらなかった」と絶賛されています。もちろん感動ポイントはたくさんありましたから、きっと良い映画なのでしょう。もしご覧になった人がいたらぜひ感想をお聞かせくださいね。
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