淡い桃色の着物を身にまとい水馬を駆ける2015年07月06日 07時24分36秒

朝練講談会
この日も浪曲と講談の二扇会となりました。(最初2000回と聞こえてビックリしましたが・・・)
玉川大福(曲師玉川みね子)「越之浪勇蔵」
最初に大福さんが、「講談と浪曲はほとんど内容が同じですが、このお話しは講談とは全く違います」と話しをしました。始まってみると本当にその通りでした。浪曲では勇蔵の出生や両親、そして伊勢屋の主の話が中心になっています。私はこちらの方が好きですね。
自分用メモとして印象に残ったフレーズとしては、
・古い位牌に名が2つ
・軒先を汚した
・お弔いを2つあげ
などです。口元に吹き出物ができてしまったとのことですが、最初に「皆さん、これは口元に朝食のジャムが付いている訳ではありませんからね」とことわりを入れていたのが面白かったです。

0705朝練二扇会

一龍斎貞寿「誉れの水馬 隅田川乗切り(のっきり)」
淡いピンクのお着物で登場。マクラは大好きなサッカーのお話しでした。5時起きで観たサッカー女子ワールドカップ、ドイツ対イングランド戦をハイテンションで語り、そのままネタに入りました。
荒れ狂う隅田川を見て老中が他の家来に「この川で水馬を駆けたら(馬で渡ったら)勇ましいだろう」と言ったのを耳にした三代目家光公。家来たちに「誰かやらんか」と言うも誰も手を挙げないのに業を煮やし、「ならば自分が」と言うと引っ込みが付かなくなってしまいます。「ここは若い者に花を持たせて」と譲り合うところや、大久保が安部善次郎に「命の捨て場所はワシが預かる」と切腹を止めるところが印象に残りました。貞寿さん、見事に隅田川を乗切りましたねぇ。あっぱれ!

大福さん、みね子さん、貞寿さん、良いお話しをありがとうございました。