逆から仕上げていく!?2017年01月24日 23時10分43秒

銀座の画廊へ行き、日本ガラス絵協会展を見てきました。
今回、私の知人の中城芳裕先生は2つの作品を出展しています。
『ゴキゲンヨウ」は脱皮・殻を破るがテーマですね。ていねいにおじぎをしているセーラー服の女の子は再会?または新しい出会いを表現しているのでしょうか?
先生ご自身からは「思春期のヒヨコ女の子はやがて母親鶏になり、また幼かった自分自身に逢える・・・(ヒヨコ、母鶏、卵の)三者は同一で、転生のように観て頂ければ」というメッセージをいただきました。なるほど!
もうひとつの「イイカンジヨ」は鳥の翼が力強さや自由への躍動が感じられました。2作品とも今年の干支、鳥がテーマですね。
先生の解説によると「母天使は息子天使が力まずに飛べた、ゆるやかな様子を『いい感じよ』とほめているのだそうです。

0124ガラス展

それ以外の作品で私が印象に残ったのは、ランの花のディーテイルが描かれている川口文子さんの「憧景」です。細かい描写は、本物以上に本物らしかったです。もうひとつは山尾才さんの作品。ひとつの果実の中に世の中の全ての色がぎゅっと詰まったような洋梨が印象的でした。

私は全く知らなかったのですがガラス絵って、ガラスの内側から絵を描くので通常の絵とは全く反対に仕上げの線から描き始めて最後は背景になるベースの色を描くのだそうです。
それって例えば結末から小説を書き始めるようなものですよね。きっと緻密な計算と計画が必要なんでしょうね。
中城先生、日本ガラス絵協会の皆さん、今日は素敵な作品を本当にありがとうございました。ゆったりとした時間を過ごさせていただきました。