おそるべしDNA2017年02月13日 19時27分03秒

NHKのBS放送でとっても面白い番組をやっていました。
それはジュウイチという鳥の生態です。この鳥は自分の卵を他の鳥の巣に産み付け、ヒナを他の鳥の親に育てさせるのです。このようなことを「托卵(たくらん)」と言いますが、ジュウイチのようなカッコウの仲間ではよくみられることだそうです。さらに面白いのはこのジュウイチはオオルリやルリビタキ、コルリなどオスが青い色をした鳥にだけ托卵するのだそうです。

0213ジュウイチの託卵

さてオオルリの巣の中で孵ったジュウイチのヒナは、周りのオオルリのヒナを次々と巣の下に落として殺してしまいます。そこでさらにすごいことが起こります。このジュウイチのヒナはくちばしが黄色い色をしていますが、それ以外に羽根の先も黄色くなっていて、まるでくちばしのように見えます。そこで、親鳥であるオオルリが巣に戻って来た時に羽根を広げ、まるで巣の中にはヒナが3羽いるように見せるのです。このことによって親鳥に、他にもヒナがいると思い込ませ3倍のエサをもらうのです。

ずる賢い鳥だと思う人もいるでしょうが、カッコウのような大型の鳥が生きていくためには、こんなふうに他の鳥を利用するのは自然なことかもしれません。ただ、私が驚いたのはジュウイチのヒナが生まれたあとに親鳥からこのようなことを教わるのではなく、生まれる前から本能としてDNAの中に組み込まれているということです。それは私たち人間でも同じことが言えるのではないでしょうか?まさにDNAおそるべしという感じです。

それにしてもNHKの取材班はこの様子を粘り強く監察して、よく撮影に成功しましたね。素晴らしいと思います。番組のお陰で生命の持つ力強さを改めて学ぶことができたと感謝しています。皆さん、感動的な番組をありがとうございました。

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