曲の間のおしゃべりも楽しい2017年07月09日 23時00分49秒

今日の午前中は、小さなカフェで開催される1時間のミニ・コンサートに行ってきました。

演奏が素晴らしいのはもちろんなんですが、途中のおしゃべりも楽しく、このコンサートの魅力のひとつです。

『さて、続いてはラヴェルの作品です。ラヴェルの曲もドビッシーの曲もまるで印象派の絵のような柔らかい感じなのですが、近づいてよく見るとドビッシーの作品はそのまま印象派ですが、ラヴェルの方はもっときっちりと描いてある感じか私にはします。そこで私はお互いの良さを打ち消さないように演奏会ではラヴェルとドビッシーの曲を一緒に弾くことはしないのですが、いつか両方の作品の良さを弾き分けられる演奏家になりたいです』とは本日ピアノを弾いた池山恵未さんのお話でした。深いですね~❤

0709カフコンス

『さて次の曲はピアノとクラリネットのためのソナタです。これはプーラントの晩年の作品で、1963年にアメリカで初演を行う予定でしたが、プーラントの急逝により追悼コンサートになってしまいました。クラリネットはベニー・グッドマンが吹き、ピアノはレナード・バーンスタインが弾きました』とクラリネットの相良麻衣子さんのお話でした。
作曲家のプーラントには申し訳ないのですが、観客としてはきっとグッドマンとバーンスタインの演奏の方が嬉しかったに違いありません。1963年当時25才だった人も現在79才、皆さんその演奏会のことを覚えているでしょうかね。

相良麻衣子さん(クラリネット)、池山恵未さん(ピアノ)、今日は素晴らしい演奏と奥の深いお話をありがとうございました。