主役は誰?2018年12月02日 21時20分06秒

今日は2ヵ月に一度開かれるカフェでのミニコンサート、カフコンスに行ってきました。私が印象に残った曲をご紹介しますね。

<父親の気持ち>
「ああ!何とコーヒーは甘いんでしょう」
バッハ
コーヒーが大好きな娘。「一日に3杯は飲まないと生きていけない」と言う娘に対して、父親は「コーヒーを飲んだら外出もさせない、服も買わないし、結婚式も挙げさせない」と禁止します。そんなオーバーな!と皆さんは滑稽に思うかもしれません。しかし、現代社会でいうタバコとか覚醒剤に置き換えて考えれば、父親の心配も理解できないことはありませんね。

20181202コーヒー

<ステキな演出>
「アヴェマリア」ピアソラ
石橋美時さん(娘)のフルートソロが終わり、舞台から下がりました。そして、代わりにソプラノの石橋香緒里さん(母)が舞台にたちました。美しい歌声にうっとりしていたら、2階席後方から娘さんのフルートが聞こえてきました。とてもステキなサプライズ演出でした。

<主役は誰?>
「キリストの誕生」ピアソラ
演奏の前にピアノの川北祥子さんが、「キリストの誕生というと普通はキリストや羊飼い、三人の王さまが出てくるのですが、この曲では聖母マリアのことを歌っています」と解説してくれました。なるほど!生まれた人は偉大かもしれませんが、出産の主役はやっぱり妊婦さんですよね!「その代わり羊飼いや王さまは、私のピアノの中に登場します」とのこと。実際の演奏を聴いてみると伴奏というよりも、別の旋律を弾いていて、まるで二重奏のような感じもします。そんな気持ちでソプラノとピアノを聴いたのは初めてのことでした。

今日は、実際の演奏(母のフルートに合わせて娘が歌う)とは反対に、娘のフルートに合わせて母が歌うというスタイルでしたが(笑)、石橋家にお招きいただいたようなアットホームで素敵なコンサートをありがとうございました。
石橋香緒里(ソプラノ)
石橋美時(フルート)
川北祥子(ピアノ)
第134回カフコンス