密偵(いぬ) ― 2020年07月27日 23時17分11秒
オレの店に突然、昔の犯罪グループの仲間、ファイブがやって来た。「大きなヤマがあるんだ。オレと組まないか?」と小声でささやいた。オレはもう悪の道から足を洗ったのだ。それどころか今は5番街のハンバーガー店のオーナーであり、影ではニューヨーク市警に犯罪グループの情報を流すのがオレのもうひとつの顔なのだ。ファイブはどうやらまだそのことには気が付いてはいないようだが。
ところがオレが仕事を断ると言ったら「それなら、昔お前が裏切ったスナイパーのセブンに、お前の居場所を伝えるぞ。奴はきっとお前を殺しに来るだろう」と脅してきた。困った、今回だけはファイブと組むか、それとも先にセブンを見つけ、ニューヨーク市警に始末させようか・・
鬼平犯科帳の舞台を江戸からニューヨークに移すとオーシャンズ11みたいになるなぁ(笑)。
密偵(いぬ)
池波正太郎著
コメント
_ ゆきだるま ― 2020年07月29日 10時06分11秒
_ 釈千手 ― 2020年07月30日 17時04分56秒
ゆきだるまさん
私が池波正太郎を読んだというと、あちこちから「私も大ファンです」「作品はほとんど読んでいます」という声をたくさん寄せていただいています。改めてファンの多さを感じているところです。
本当に展開が面白く、文体も読みやすいですね~!
私が池波正太郎を読んだというと、あちこちから「私も大ファンです」「作品はほとんど読んでいます」という声をたくさん寄せていただいています。改めてファンの多さを感じているところです。
本当に展開が面白く、文体も読みやすいですね~!
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ニューヨークの発想楽しそうです。