クリームシチュー(涙)2021年01月24日 11時11分44秒

すごく鼻が良い人がいる。私は沈丁花の香りも金木犀の香りもわからないほど嗅覚が鈍いので(涙)、鼻の良い人がうらやましい。ところが鼻の良い人にもいろいろな悩みがあるそうだ。私の友人Hさんの娘(小学生)もそのひとり。学校給食の味も香りも強く感じる。中でも耐えられないのがクリームシチューだ。ある日の給食の時間、何とか完食を目指し、我慢をして食べ始めた。しかし、「あと一口」というところで限界に達した。

20210124クリームシチュー

もう残そうと思ったその時、友だちが「〇〇ちゃん、シチューもう一口じゃない!頑張って」と声をかけた。するとクラスメートたちが集まってきて「頑張って!」の大合唱。(友だちに悪意はないものの、こんなにつらいプレッシャーはない)結局、鼻をつまんで最後の一口を飲み込んだという。

保育士をしている友人が言うには、「最近は苦手な食事を無理に食べさせない」という方針に変わってきたということだが、やはり「食事を残さず食べましょう」「好き嫌いをなくして何でも食べましょう」という価値観は教育現場には根強く残っている。感覚過敏の人たちへの理解が広まって欲しいと強く感じた話でした。