フタバスズキリュウ2021年01月25日 13時38分18秒

1968年(昭和43年)当時、日本では大型の恐竜の化石が発見されることははないというのが一般的な考え方だった。そんな中、ひとりの高校生が確信をもって福島県の大久川のほとりで発掘調査をしていた。そしてついに巨大首長竜の骨を見つけた。このことによって、それまでの日本の定説が覆された。この首長竜は、見つかった双葉層群と、発見した鈴木君の名前からフタバスズキリュウと名付けられた。

しかし、その後、長い間フタバスズキリュウは、世間の注目を浴びることにはならなかった。それが新種だということを証明するのは簡単なことではない。長い年月、研究に研究を重ねて、そのことを証明し、そして正式な学名をつける。本書はある女性考古学者のフタバスズキリュウに関するもうひとつの壮大な物語だ。

20210126フタバスズキリュウ

「フタバスズキリュウ もうひとつの物語」
佐藤たまき ブックマン社