釈千手の日記帳

今月は国立劇場の「双蝶々曲輪日記」、新橋演舞場の「独道中五十三駅」、NHKホールの「傾城反魂香」と3本も歌舞伎を鑑賞しました。これだけ見ても歌舞伎座が入ってないというのも不思議ですね。

その中でも一番印象に残ったのが、やはり新橋演舞場の「独道中五十三駅」です。

化け猫となり客席の上を舞い、海の中でヒトデやタコと戦い、最後には滝の中で大暴れ。客席に向かって笑いながら水をかけまくっていました。水をかけられた1階前方のお客さまたちも大喜びでした。

賛否あるかもしれませんが、こんな奇想天外、荒唐無稽の大スペクタクル、歌舞伎の枠を越えて楽しむことができました。

また今回は2階の西席だったので、花道での登場から退場までと、宙乗りの初めから終わりまでがバッチリ見えて良かったです。

他の出演者では、鶴亀(きかく)さんのキレのある芝居が目立っていました。それから妹のお袖がとってもきれいで可愛らしかったです。後で配役表を見たら中村米吉さんと記してありました。今度は別の役を演じているところを見てみたいですね。ファンになりそうです。

美術　釘町久麿次

美術　金井俊一郎

装置　金井勇一郎

照明　原田　保　

新橋演舞場舞台美術の皆さん、先日は素晴らしいお芝居をありがとうございました。