ぼくには数字が風景に見える(自閉症2冊目/100冊) ― 2014年09月24日 11時18分54秒
自閉症スペクトラムなど発達障害を持つ人たちへの理解を深めるために関連の書籍を読んでいます。今回読んだのは「ぼくには数字が風景に見える」という本です。

円周率の中で一番有名なのは小数点以下762桁から767桁目までの9が6つ並んだファインマンポイントだ。しかし、小数点以下19437桁から19453桁までにはこういう部分がある。
・・・99992128599999399・・・
これはまず四つの連続した9があり、それからすぐにまた五つの9が現れる。そしてまた二つ連続する。ぼくは2万2千500個の数字の中でこの部分が一番気に入っている
著者のダニエルは数字に色や感情を感じる共感覚者です。円周率は2万桁を暗記し、外国語も一週間ほどで覚え、10個の言語を操れる、いわゆるサヴァン症候群です。
自閉症の人を理解するためにはじめた読書ですが、2冊目にしてちょっと特殊な本だった気もします。しかし、自閉症の子供たちの中には、「会った人全ての誕生日を記憶している」とか「4桁×4桁の計算が一瞬のうちに出来る(しかし4+1=5という計算は出来ない)」、「4千年間の日付についてその曜日が言える」などの特殊な能力を持った人は少なからずいます。映画「レインマン」に出てくるレイモンドも、そういったサヴァン症候群患者の一人でしたね。
本書を読んでも、そういった人たちの脳の構造がどうなっているかを理解することはできませんでした。ただ、そういう人たちの多くが就職できない、人の感情が理解でない、社会に適応できずに苦しんでいるという現状はよくわかりました。
サヴァン症候群とか、アスペルガーに興味がある人はもちろんですが、数字や数学に興味がある人にはより楽しめる本なのかもしれません。
追伸・・・そんな話を次女としていたら、何と彼女には1から10までの数字ひとつひとつにキャラクターが見える!(それも小2から)のだそうです。えっ、もしかしたら娘も共感覚者?この話は面白ろ過ぎるので、後日改めて書かせていただきますね。
追伸・・・そんな話を次女としていたら、何と彼女には1から10までの数字ひとつひとつにキャラクターが見える!(それも小2から)のだそうです。えっ、もしかしたら娘も共感覚者?この話は面白ろ過ぎるので、後日改めて書かせていただきますね。
「ぼくには数字が風景に見える」ダニエル・タメット著、古屋美登里訳、講談社文庫730円+税
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