コンサートと歌舞伎の共通点(笑)2013年05月12日 21時17分49秒

<クラリネットだけのオーケストラ>
今日はクラノワ・カルーク・オーケストラのコンサートに行ってきました。このオーケストラ、びっくりすることに楽器は全部クラリネットだけなのです。とは言っても、クラリネットにはソプラニーノ、ソプラノ、アルト、バス、コントラアルト、コントラバスと6種類もあるのですねぇ。
そして今回はヴェールというサクソフォンアンサンブルとの合同演奏会でした。

<やっぱり中低音が良い>
印象に残った曲は2曲ありました。ひとつは第一部の「彼方の光(村松崇継作曲)」です。とっても美しいメロディーでした。もうひとつは第二部の「アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト作曲)」。とっても複雑でストーリー性のある演奏でした。
演奏を聴いていて気がついたのですが、私にはソプラノのキーキーという高音よりも、アルトやバスの落ち着いた中低音の音の方が耳に心地良いようです。
0512クラリネット

<共通点?>
ところで今日のコンサートの構成ですが、第一部も第二部も最初にちょっと短くて軽めの楽曲、続いてやや難しくスケールの大きな楽曲、そして最後に誰もが知っているような親しみやすい楽曲という並びだったと思います。
私が大好きな歌舞伎も、だいたい昼の部も夜の部も最初はちょっと短めの「舞踊物」、続いて英雄が登場するダイナミックな「時代物」、最後は庶民の日常生活を描いた「世話物」という構成が多いと思います。そういう視点で、今日のコンサートを歌舞伎に置き換えると、
ファンタンゴ←「舞踊物」
アヴェ・ヴェルム・コルプス←「時代物」
ライオン・キング←「世話物」
ということになるのでしょうかね(笑)。
アンコールは「アメリカン・シンフォニー」でした、たぶん。
今日は美しい音楽に心を癒される一日になりました。クラノワ・カルーク・オーケストラの皆さん、ヴェールの皆さん、今日は素敵な演奏を本当にありがとうございました。