ことばを言い換えたり、説明する技術を2014年03月13日 18時11分12秒

今日は月一回渋谷で開催している手話勉強会「てぃぐる」の活動日でした。
雨にもかかわらず21名の皆さん(うちスタッフは4名)に来ていただきました。
皆さんいつもありがとうございます。
0313てぃぐる
勉強会の後半、皆さんに最近の出来事について手話で話しをしてもらった際、ある人がこんな話をしてくださいました。「先日、夫の詩吟の発表会へ行きました。となりの席には舌がんの手術を何度も受けた女性がいましたが、彼女も発表をしました。私は耳が聞こえないので、それが上手いのか下手なのかはわかりませんが、そうとう努力をした人ではないかと思います」というような内容のお話しでした。
その話をしてくださった人は詩吟を指文字で「し」「ぎ」「ん」とあっさり表現しましたが、実際に聴覚に障がいがある人にとってはそれだけではなかなか伝わりませんね。もう少し追加の情報が必要ではないかと思います。そうなると手話の技術だけではなく、そもそも詩吟って何?という知識がないと訳せません。
古い詩(漢詩)などに節を付けながら、大きな声でゆっくりと詠むもの」というような説明や、実際に吟じている様子を声という手話を少し左右に揺らす表現を付け加えられたらなお良いでしょう。

帰宅してインターネットの動画サイトでいくつかの詩吟を聴いてみました。調べてみるともともとは武士が教養を高めるために行われていたようですが、最近はストレス発散やリラクゼーションのためにやっている人も多いとのこと。
また、詩吟は高齢者の趣味というイメージがありますが、全国大会などでの優勝者はほとんど若い人(やはり若い方が声量が大きく、声にツヤもあるでしょうから)なので、若い愛好家も多いようです。

てぃぐるではこのように、通じる手話を身につけるための言い換えや説明についても学習しています。聴覚に障がいがある人もない人もいっしょに楽しく学んでいますよ。あなたもぜひいらっしゃいませんか?皆さんのご参加を心からお待ちしています。