「気にしてないよ」(自閉症1冊目/100冊) ― 2014年09月16日 21時29分09秒
自閉症スペクトラムなど発達障害を持つ人たちへの理解を深めるために関連の書籍を読んでいます。
<字義通り>
友だちから「いつでも遊びに来いよ」と言われていたAくん。ある朝ふとそのことばを思い出しました。今日はヒマだからと突然朝早く友だちの家へ。ところが今日は平日なので友だちはこれから会社に出勤するところでした。ことばを字義通りに解釈しすぎることがあります。冗談などもそのまま信じてしまうこともあるので注意が必要です。
<符号化と符号読解>
Kちゃんは上級生のYちゃんに「ウスバカY」と呼びました。それを聞いた先生はKちゃんに「ちゃんと名前で呼びなさい」と注意しました。Kちゃんが謝ると、Yちゃんは「もう気にしてないから」と返事をしました。するとKちゃんは「気にしてないならこれからもウスバカユイって呼んでも良いんだ」と思ってしまいました。これもことばが字義通り受け止められてしまった例です。

<知っていても言わないほうがいいこともあることを伝える>
テストを返したときのこと。Mくんはもちろん100点、となりのYちゃんは58点でした。「Yちゃんはどうして58点なの?全部習ったところなのにわからなかったの?」とみんなの前で言ってしまい、Yちゃんは泣き出してしまいました。正直が大切だということと同時に、場合によっては言わない方が良いこともあることを指導する必要があります。
「自閉症スペクトラムなど発達障害がある人とのコミュニケーションのための10のコツ」坂井聡著エンパワメント研究所1500+税
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