彼は賢そうだ・彼は賢いそうだ ― 2015年01月25日 21時08分26秒
今日は千葉県松戸市の文章教室へ行きました。
私が担当する講義の前に、特別支援学校国語科のS先生によるお話しでした。
いろいろな問題を解いていきながらの説明はとてもわかりやすいものでした。
「そうだ」ということばを聞いたときに私たちはすぐに、人さし指と中指をゆらす「らしい・ようだ」という手話を思い浮かべてしまいます。
しかし、次のような場合はどうでしょうか?
(1)彼は賢そうだ。
(2)彼は賢いそうだ。
(2)彼は賢いそうだ。

(1)のそうだは、様態の助動詞ですから、手話では、彼は賢く「見える」とか、彼は賢いと「思う」と表すのがその意味を一番伝えています。一方、(2)は伝聞ですから、彼は賢いと「聞いている」とか、彼は賢いと「言われた」と表すと良いでしょうという説明がありました。
なるほど!さすがろう学校の先生、わかりやすいですね。この話は私たちが手話を、そして日本語を学んだり指導するときにも役に立つやり方ですね。私もこのような方法を今後の手話指導に取り入れさせていただきたいと思いました。
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