反省したり感動したり2015年10月24日 22時51分37秒

今日は、友人のKさんが手話サークルで講演をするというので聴きに行きました。
講演のテーマは、「難聴者として生きる」です。卒業から就職、結婚、子育て・・・その中で20代で難聴になった様子や気持ちの変化などご自身の体験談を語ってくださいました。

・「他人にばれてはいけない、隠さなければ、隠そう」その頃の私のテーマでした
・ある大学病院の医師が22歳の私に「死ぬわけではない。早く老化が来たと思って諦めなさい」と笑顔で言われ、診察室で号泣したのを昨日のことのように思い出します
・補聴器を使うと難聴に負けてしまうような気持ちでした
・ひとりでいるときより、大勢でいて自分だけわからないときの方が孤独を感じます
・誰も車イスの人に、「立って階段を登りなさい」とは
言わない。でも私たち難聴者はそれに近いことをいつも言われているような気がします
いろいろと共感したり考えさせられるお話しばかりでした。特に最後のことばは本当にそうだなぁと思いました。

・子どもたちは私は聞こえないことをよく理解してくれています。話しをするときはいつも私の顔を見て話し始める。「リンゴ」と言って私がわからないと「赤いリンゴ」「果物のリンゴ」「冷蔵庫のリンゴ」などと自然にことばを言い換えてくれます

こんな話しがありました。それを聴いていて、私自身、普段そうしているかなぁ?また、自分の娘たちにもちゃんとそう教えてきただろうか?と反省させられるエピソードでした。

1024お花屋カフェ

私は現在失聴してまだ日が浅い皆さんに手話指導をしています。そのクラスの皆さんも、当時のKさんと同じような悩みを持っているはず。きっと共感できる話しが多いことでしょう。皆さんにも今日の話しをぜひ聞いて欲しいなぁ、今度そういう機会を作りたいなと思いました。
Kさん、手話サークルばらの会の皆さん、今日は有意義な講演会を本当にありがとうございました。

コメント

_ M ― 2015年10月26日 18時06分42秒

とても共感できるお話です。デジャブ(既視感)とでもいうのでしょうか? 難聴を隠していた日々、補聴器が見えないように長髪にしたり、医師の宣言や挫折に号泣....等々。隠さずに自分のありのままを認めることを、ひろく障がいの受容と言っていると思いますが、それを教えてくれた人は、いわば恩人ですよね。似た体験をもつ仲間がいることは生きる勇気につながります。

_ レヘア ― 2015年10月27日 19時21分38秒

機会があれば是非聴きたいです。きっと私も、共感することが有ると思います。(^^)

就職、結婚、子育てと大変なご苦労をされたことでしょう。
でもその代償に心暖かな賢いお子様達に恵まれたのですね。

私も医師から年と共に聴力を失い、バランスも悪くなると宣告を受け20年くらい経過しましだが、最近では年の功でしょうか、穏やかな気持ちで過ごすことが出来ます。
これもきっと、先生、手話教室の皆様のお陰と思い感謝しています。(^^)v

_ レフア ― 2015年10月27日 19時25分42秒

すいません~。レフアの間違いです。(^-^)

_ 釈千手 ― 2015年10月28日 12時25分51秒

Mさんへ
難聴者、中途失聴者なら誰でも通る道、ぶつかる壁ですよね。悩んでいる多くの同障者に聞いて欲しいと感じました。
コメントをありがとうございました。

_ 釈千手 ― 2015年10月28日 12時31分55秒

レフアさんへ
いつもありがとうございます。
レフアさんがいることで、私たちの手話教室も和やかになります。どうぞこれからも「私と皆さんのために」続けてくださいませ。
今度機会があったら、Kさんをご紹介しますね。素晴らしい方ですよ。

_ レフア ― 2015年10月28日 13時58分06秒

こちらこそいつもお世話様になっています。
これも宜しくお願い致します。(*^^*)

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私は○○通訳士。漢字二文字でお答えください。

コメント:

トラックバック