千秋楽ににらまれた(笑) ― 2013年01月28日 20時30分39秒
昨日の歌舞伎観劇の続きです。
<壱太郎さん>
さて、夜の部、最初の演目は「毛谷村」というかたき討ちの話。
その中では「お園」を演じた壱太郎(かずたろう)さんが光っていました。お園というのは本当は女なのに男のふりをしています。それが時おり女らしいところを見せるところが面白く、そしてまた難しい。そんな役を巧みに演じていましたが、よく考えるとお園を演じている壱太郎さんはもちろん男。つまり、「男が、男性のふりをしている女性を演じている」という二重構造になっているのですよね。
ちなみに壱太郎さんは、次の「勧進帳」では四天王を演じています。(役そのものが地味なのですが)彼らしい存在感がみられません。やっぱり彼は美人の娘役が似合う女形役者だなぁと感じました。
※壱太郎さんは、去年の新春浅草歌舞伎では「廓文章」で絶世の美女「夕霧」、「八犬伝」では「伏姫」を見事に演じていました。
<海老蔵さん>
続いての演目は、歌舞伎十八番の「勧進帳」。
海老蔵さんの「弁慶」と、ラブリン(愛之助さん)の「富樫」の対決です。最後に弁慶が「おぃ、もっと酒を持ってこい。そんな小さな杯じゃ面倒くさい、その桶に酒を汲んでくれ」と大酒を飲み酔っぱらうシーンは、何となく過去のあれこれ(?)を彷彿させますねぇ。
海老蔵さんは、「毛谷村」では眉毛が太く、ボーっとした印象の斧右衛門という役を演じていました。その役とのギャップがすごいですね。ちなみに海老蔵さんは、昼の部の「対面」から、夜の部の「勧進帳」まで、(口上を含め)全ての演目に出演しています。一日五役、まさに今年の浅草歌舞伎は海老蔵劇場ですね。
<壱太郎さん>
さて、夜の部、最初の演目は「毛谷村」というかたき討ちの話。
その中では「お園」を演じた壱太郎(かずたろう)さんが光っていました。お園というのは本当は女なのに男のふりをしています。それが時おり女らしいところを見せるところが面白く、そしてまた難しい。そんな役を巧みに演じていましたが、よく考えるとお園を演じている壱太郎さんはもちろん男。つまり、「男が、男性のふりをしている女性を演じている」という二重構造になっているのですよね。
ちなみに壱太郎さんは、次の「勧進帳」では四天王を演じています。(役そのものが地味なのですが)彼らしい存在感がみられません。やっぱり彼は美人の娘役が似合う女形役者だなぁと感じました。
※壱太郎さんは、去年の新春浅草歌舞伎では「廓文章」で絶世の美女「夕霧」、「八犬伝」では「伏姫」を見事に演じていました。
<海老蔵さん>
続いての演目は、歌舞伎十八番の「勧進帳」。
海老蔵さんの「弁慶」と、ラブリン(愛之助さん)の「富樫」の対決です。最後に弁慶が「おぃ、もっと酒を持ってこい。そんな小さな杯じゃ面倒くさい、その桶に酒を汲んでくれ」と大酒を飲み酔っぱらうシーンは、何となく過去のあれこれ(?)を彷彿させますねぇ。
海老蔵さんは、「毛谷村」では眉毛が太く、ボーっとした印象の斧右衛門という役を演じていました。その役とのギャップがすごいですね。ちなみに海老蔵さんは、昼の部の「対面」から、夜の部の「勧進帳」まで、(口上を含め)全ての演目に出演しています。一日五役、まさに今年の浅草歌舞伎は海老蔵劇場ですね。

<15年後にも!>
口上では千秋楽の今日、海老蔵さんのにらみがありました。にらんでいただくと無病息災でその年を過ごせるそうです。うれしいことですね!
ところで口上で海老蔵さんが「私は15年前に浅草で初めて弁慶を演じました。そして今日またその役を演じさせていただきます。そして次回は15年後、50歳になったときまた弁慶を演じたいと思います。その時には皆さまぜひ、この浅草にお越しください」とあいさつをして拍手喝さいを浴びていました。
一緒に観に行った友人のMは、実は15年前にその初演も見たのだそうです。15年後は我われも70ちょっと手前に。「ぜひ15年後もご一緒しましょう」と友と約束をして別れました。その日がずいぶん先のような、でもあっという間に訪れるような気がします・・・
日もすっかり沈み、冷たい風が吹く中で人力車の呼び込みの声だけが響く浅草。歌舞伎の余韻を楽しみながら家路を急ぎました。
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