79番天王寺(三連の鳥居が美しい寺)2011年08月01日 21時06分26秒

昨日は9109歩で7km、今日は体調がイマイチであまり歩かず、4109歩、3kmの旅でした。
訪れた79番天皇寺(てんのうじ)は、山門の代わりに三連の鳥居が私たちを迎えてくれました。
次の78番郷照寺(ごうしょうじ)まではあと2.5kmです。

ところで私は現在、静岡県浜松市に来ています。今回泊まっているホテルは、駅から15分ぐらいとちょっと離れています。このホテル、部屋には電話もなく徹底したコスト削減の様子です。
それでも1Fには
カフェがあり、飲み物は全て無料。(アルコール飲料やおつまみまであるんですよ!)


0701ホテルのカフェ


またトイレットペーパーも、目の荒いものと細かいものの2種類あります。そういった細やかな心遣いは嬉しいですねぇ。明日からの仕事に備え今日はホテルでゆっくりと過ごしていました。

先生ってあこぎだよね!2011年08月02日 18時53分42秒

浜松に来ています。夜寝ていたら、いきなり震度3の地震に起こされました。今度は震源地が駿河湾ですか?東海沖地震が心配です。
さて今日授業の後で、学生から「先生ってあこぎだよね!」と言われました。あこぎとは「厚かましく悪事を繰り返す」という意味ですよね。まぁ、はずれてはいませんが(汗)、突然どうしてそんなことを言うのかな?何か悪いことを言ったのかなと思ったら「私はアコギもエレキも両方弾くけど」と言います。あっ!アコギとはアコースティックギター(つまりアンプに繋がないギター)のことだったのですね。あービックリした(笑)。ちょうど私がたまにギターを弾くという話を授業中にしましたからね。

ところで今日は土用二の丑です。昨日よりは体調は良くなってきたのですが、まだまだそれほど食欲はありません。せっかく浜松に来ているのに、ちょっとウナ重は無理そうです。そこで一番小さなウナギが乗っている丼を買ってきて、ホテルの部屋でお茶漬けにしていただきました。


0802うな茶漬け


さて、お遍路さんの方ですが今日の歩数は6005歩、5kmの旅でした。

78番郷照寺から76番金倉寺まで2011年08月03日 19時27分38秒

毎日万歩計の歩数と距離を記録して、地図上で四国八十八か所の霊場を巡っているバーチャルお遍路旅。(なので実際に四国を歩いているわけではありませんよ)ふたりの娘が夏休みに入った7月21日にスタートしてから早二週間になろうとしています。
昨日は、6005歩、5km、今日は1万2443歩、10kmを歩きました。
その間に78番郷照寺(ごうしょうじ)、77番道隆寺(どうりゅうじ)、76番金倉寺(こんそうじ)と3つの札所を打ってきました。

ところで最後の金倉寺というのはなんだかややこしい寺(失礼!)という印象があります。まず、このとなりの道隆寺は和気道隆が開山したので道隆寺と名付けられました。この金倉寺は、その兄、和気道善が開山し、最初は道善寺という名前だったそうです。その後、醍醐天皇の命により、名前が今の金倉寺になったそうです。ところが最寄り駅の名前は漢字が異なっていて金蔵寺駅と言います。また住所は善通寺市金蔵寺町1160なのです。いったい「道善寺」なのか「善通寺」なのか「金蔵寺」なのか「金倉寺」なのかはっきりしてくれ!と思ってしまいます。いえいえ、たぶんそのひとつひとつに私のような凡人にはわからない理由があるのでしょう。
という和気、じゃなくて訳で、私は頭の上に手話でいうところの?マークを5つぐらい乗せながら次の75番札所、大師さまがお生まれになった善通寺(あと2.5km)を目指し、てくてくと歩き始めたところです。

さて、今私がこのブログを書いているのは、宿泊しているホテルのカフェです。このカフェ、まるでスタバのようにゆったりとしたソファで、コーヒーもアルコール飲料も飲み放題、おつまみ食べ放題、パソコンも2台あります。しかも今夜は他に人が誰もいないのでついつい長居してしまいます。大浴場がないのは残念ですが(となりのホテルにはあります。忍び込むか?)、今回のホテルは大当たりですね(笑)。


0803名前の手話

富士山駅は遠かった!2011年08月04日 19時07分39秒

浜松に来ています。こちらに来て改めて思ったのですが、ホテルの周りには信号のない交差点がいくつかあります。東京でも小さな交差点には信号はありませんが、こちらでは大きな交差点にも信号がないところが意外に多くあります。そして、交差点に立っていると(当たり前かもしれませんが)車は必ず止まって歩行者を渡らせてくれます。東京だとなかなか車が止まってくれないことがありますね。浜松のドライバーの方がマナーが良いと感じます。
それから視覚障がい者用の信号の曲は「富士山」なのですね。「あーたまをくーもの」あたりはもちろん知っていましたが、最後の「ふーじは日本一のやま」あたりはメロディーがちょっと曖昧でしたが、こちらで何度も聴いているうちにしっかり頭に入りましたよ。

ところで富士山といえば、今夏、新しく「富士山」という名前の駅が開業したというニュースを何かで見た記憶があります。浜松から東京に帰る時、ちょうど真ん中あたりで富士山を通過しますね。それなら東京に帰る前にその駅に立ち寄ってみようかなとパソコンで調べてみると・・・行き方、浜松→東京→八王子→大月→富士山駅、所要時間約4時間、金額1万2千円と出ました。え?浜松から私の家までは2時間、8千円で帰れますから、その倍もかかるのですか?調べてみたら富士急行の「富士吉田駅」が「富士山駅」と名前を変えただけだったのですね。もし、何も調べずに新幹線を静岡あたりで途中下車していたら、大変なことになっていたことでしょうね。危ない、危ない!

さて、今日、バスに乗ったら一番後ろの席で若い男二人がそれぞれ、ケータイ電話を手に大声で話をしています。どうやら今日は地元でお祭りがあるようで、友だち数人にに「祭りに来ない?」と声をかけているようでした。いろいろな人から約束をこぎつけたようですが、もう一人の男が「そんなに大ぜいに声をかけて車はどうするんだよ!」というと、「大丈夫、どうせひとりも来やしないさ!今までだっていつもそうなんだから!」と吐き捨てました。だったら何のために皆を誘っているのでしょうか?もうひとりの男やバスの乗客たちに、「オレはこんなに友だちがいるんだぜ」と自慢するためにでしょうか?その男のケータイにはきっと大ぜいの友だちの電話番号が登録されていることでしょう。でも彼には本当の意味での友だちはいるのかな?その裸の王様的な若者に対して腹を立てるというより、何だか彼が気の毒な人に思えてバスを後にしました。


0804バス


お遍路旅の方ですが、今日の歩数は1万704歩、距離は8kmでした。

75番善通寺から71番弥谷寺まで2011年08月05日 20時32分59秒

5つの札所を打つ
きのうは1万704歩で8km、今日は8486歩で6.3km歩きました。合計14.3kmというのはたいした距離ではないのですが、この辺りは札所の間隔が1~3kmなので一気に5ヶ所を打つことができました。
75番善通寺(ぜんつうじ)、74番甲山寺(こうやまじ)、73番出釈迦寺(しゅっしゃかじ)、72番曼荼羅寺(まんだらじ)、71番弥谷寺(いやだにじ)までです。
近い距離にありますが、出釈迦寺本堂から奥の院までは2kmの山道ですし、行場はさらに鎖を使って100m登ります。また、弥谷寺は仁王門から本堂まで400段近い石段を登ります。本当に遍路道は山道が多く大変で、今日は足が棒のようです。←本当か(笑)?
体重は少し減って69.4kg。次の70番本山寺まではあと12kmとなりました。

セミの羽化
友人がセミの羽化の写真をメールで送ってくれました。皆さんは見たことがありますか?生まれたてのセミって真っ白で本当に美しいものです。大変幸いなことに、私の周りには、(妻を筆頭として)美人の女性が多いのですが、どんなにきれいな女性でもセミが羽化した瞬間の美しさには劣ると私は確信しています。そこで、どうしてもそれが見たくなり今朝は5時に起きてホテルの周りの公園を散策してみました。その公園では木にしがみついているいくつかのセミの抜け殻を見つけましたが、羽化しているセミは見つけられませんでした、残念(まぁ、そうそう簡単に見られるものではありませんけどね)。
私は昔、羽化中のセミを見つけたら、学校なんて遅刻してもいいからと最後まで新しい命の誕生を見届けているような小学生でしたよ!

集中講義を終えて
さて、浜松での集中講義を無事に終えることができました。今年から教材を大幅に作り替え、不安もあったのですが、全体的には計画通り進行できました。
試験では「指点字とは点字を相手の肩に打ち伝えること」という回答が多くありました。これは、指点字を説明する際、「私の知人にはすごい盲ろう者がいて、点字を肩に打ってもわかるのですよ」とデモンストレーションをしながら説明をしたのがインパクトがあったのでしょうか?私の説明のまずさを反省しています。指点字はあくまでも相手の指に打つのが基本ですからしっかり覚えていてくださいね。

ことだま
授業で隣の人と筆談をしたとき、その筆談の用紙を真ん中から半分に切り、自分のテキストにノリ付けしている学生がいました。多くの学生は筆談のメモは終わったら捨ててしまうでしょう。でもサザンの歌ではありませんが、「ことだま=言霊(人のいったり書いたりしたことばには魂が宿る)」ということばがありますね。筆談した紙まで大事にしてくれる姿に少し感動しました。

最後に授業の感想をいくつか紹介しておきます。
・耳の聞こえない人の話をたくさん聞けて良かったです。
・授業を受ける前は手話は「難しい、つまらない」と思っていましたが、授業を受けて「簡単、楽しい」と思えるようになりました。
・障がい者を上から目線で見てはいけないことを学びました。
・ただ耳が聞こえないだけなのに、みんなから一歩引かれるというつらい思いはさせてはいけないのだと思いました。
・手話には興味を持っていなかったし、どうせ覚えられないやと思っていた。最終日になって寂しさを感じた。手話に興味を持ったし、楽しかったんだと思う。いえ、楽しかったです。むしろ接したいし、関わりたい。少しでもいいから手話で会話してみたい。どこかで偶然出会うことを楽しみにしている自分がいる。
・授業を受けて良かった。前にも書いたとおり私には下半身の脊髄がマヒしている弟がいる。「にぶんせきずい」という病気です。姉の私もときどき後ろ指をさされることがあり、街中で障がい者を見ても自然に可哀想と思ってしまう自分がいました。でも授業を受けて、目の見えない人、耳の聞こえない人、どんな障がいを持っている人も自分と同じ人間なんだといういうことを再び知ることができました。
・障がいなんてイヤだと思うけど、もし目が見えなくなったら風がこんなに気持ちがよいのかと気づくこともあるし、耳が聞こえなくなったら今聴こえているセミの声や木の葉が揺れる音が素晴らしいと思うこともあると思う。これからは自分が健康に生まれてきたことを幸せに思い、この体を大切にしていきたいです。
・この講義を受ける前は、障がいのない人が普通で、障がいのある人が普通でなくてかわいそうだと思っていました。ですが、今ではそんな考えはなくなりました。
・優しさというのは少しとらえ方が違えば差別になるということが私にはものすごく印象的でした。
・あなたは耳が聞こえないからかわいそう・・・。健常者からみればそうかもしれませんが、本人は全くそう思っていない人が多いというのは、こういったことに関わらなければわからないことです。
・健常者は障がいを持った人に学ぶことが多い、大きいと感じました。

正直、この頃は、泊まりでの出張は厳しいかなと考え始めていたのですが、みんなのコメントを読むと、また頑張ろうという元気が湧いてきますね。最後に学生が素敵な似顔絵を描いてくれましたよ!実はとっても絵が上手な学生がいたので、私が絵を描いてとおねだりしたのですけどね。Rさん、ありがとう、大事にします!


0805似顔絵


夏の夜空を彩る花火2011年08月06日 21時31分43秒

浜松から東京に戻りました。出張中はひとりでホテルに泊まっているので、ある意味気楽です。エアコンの設定温度も、テレビのチャンネルも、食事の時間も全て自分が決めれば良い訳ですからね。
それでも自宅に戻り、お湯を張ったお風呂に入り、自分の布団で眠れるのはうれしいことです。やっぱりシャワーとベッドの生活は自分には合わないかな?昨日の夜は娘たちがカレーライスを作ってくれました!おいしかったですよ、ごちそうさま。

朝、突然テレビの画面が広島の平和式典からの中継に変わりました。今日は8月6日、広島原爆の日でしたね。8時15分、シャワーを浴びていた長女にも声をかけて、家族で黙祷をしました。

昼、高校野球の中継を見ました。普段はもちろん東京の、そして関東の代表を応援していますが、今年は東北の高校も、そしてお遍路さんを始めて四国を歩くようになってからは、四国の高校も気になります。
愛媛の今治西は6対4とリードしていたのに、9回に群馬の健康福祉大高崎に3点を奪われ逆転負けしてしまいました。高校野球にはいつもまさかのドラマがありますね。

夜、友人Mと浴衣を着て神宮の花火大会に行きました。浴衣は暑い、めんどくさいと言いますが、日本人ですから、年に一度ぐらいは浴衣を着たいものですね。ここ神宮では国立競技場、神宮球場、秩父宮ラグビー場でそれぞれ別のライブをやっていて最後に花火が打ち上げられます。(Mのお嬢さんは秩父宮ラグビー場で韓流のライブに来ているそうです)私たちが花火を見たのはイベントのない軟式球場ですが、となりの神宮球場のステージの様子が巨大スクリーンに映し出されます。打ち上げの時間まで平原綾香さん、ELT、中村雅俊さんらの素敵な歌声に癒されました。
ところで今年は、江東、江戸川、東京湾と大きな花火大開が中止になり寂しいですね。


0806浴衣で花火


打ち上げは7時半から8時半までの1時間。それぞれの花火が打ち上げられる前に、「サンクス」、「キリン」、「日刊スポーツ」などとスポンサー名が大きくスクリーンに映し出されます。菊、牡丹、スターマイン、蛍、スマイルなどの型物・・・どの花火もきれいでしたが、私は「日本大学」提供の鮮やかな赤(たぶんリチウム系?)と、ベルマーレ青緑(たぶんバリウム系?)の色鮮やかな花火が印象に残っています。風も涼しく、楽しいひとときを過ごしてきました。

今日の歩数は9868歩、距離は7km、体重は69.8kgでした。

70番本山寺(馬頭観音の寺)2011年08月07日 12時50分29秒

きのうは9868歩、7km、今日は1万816歩7.7km、合計14.7kmを歩きました。今日訪れたのは70番本山寺(もとやまじ)です。この寺は弘法大師が一夜で建立したと伝えられている寺です。(←本当かい?)
本堂は国宝、本尊は四国唯一の馬頭観音です。馬頭観音?もしかして、観音さまの首が馬なのかな?と思ったら、頭の上に馬の首が乗っているだけでした。海外ではたまに首から上が動物(象とか馬とか)という仏像を見ることがありますが、日本ではほとんどがこの形だそうです。馬頭琴が出てくる「スーホの白い馬」が大好きな私ですから、馬頭ということばには敏感に反応してしまいますね。
次の観音寺まではあと2kmとなりました。

ところで昨日花火を見に行った時、打ち上げまでの数時間、友人のMといろいろな話をしていました。お互いの家族、仕事、健康、ぴあ、大道無門、紅蓮の炎など・・・その中で一番印象に残ったのが戦時中の犬の話でした。
徹子の部屋に加藤武さんが出演していた時の話だそうです。「戦時中、飼っていた犬を政府に供出しなければならなかった。集められた犬は殺され、皮をはぎ、シベリアなど寒冷地で戦う兵士の帽子や軍服の材料にされた。かわいがっていた犬を供出するのがつらかった」という話でした。
銃弾などにするために金属を供出するという話はよく聞きますが、犬の話(犬猫毛皮供出)は初めて知りました。そういえば、昔見た映画かドラマの中にこんなシーンがあったことをふと思い出しました。それは、憲兵が2人家に来て、空襲があるから犬を殺せという話になり、若い憲兵がかわいそうだからと殺さずに空砲を一発撃った後、上官に「殺しました」と報告しました。ところが、その後犬が吠えたために、上官に殺していないことがばれてしまいました。上官は部下を殴り、再び家に戻りその犬を銃殺したという場面だったと思います。戦争で犠牲になったのは人間だけではないのですね。何だか悲しい歴史です。


0806神宮花火大会


8月9日は長崎原爆の日、15日は終戦記念日。8月は戦争について考える時期でもありますね。