豊川君の体操着2013年02月09日 17時19分46秒

この年になって中学や高校時代の同級生と食事をしたり、お酒を飲んだりする機会が増えてきました。その時によく感じることなのですが、3年間を共に過ごしてきた仲間ですが、自分がよく覚えていても相手が全く覚えていないこと、逆に相手がよく覚えていて自分はすっかり忘れしまっていることが実に多くあるのですね。

先日、中学時代の仲間と集まったとき、西田がこんな話をしてくれました。
・・・オレが中学の時、何故だか豊川の体操着が自分の家にあった。そして高校時代に、たまたま着る体操着がなかったので、その体操着を来て体育の授業に出た。すると自分のことをよく知っているはずの先生が胸のネームを見て、自分のことを「オイ、豊川」と呼んだ。それはとってもショックな出来事だった・・・
という話でした。ところがなぜ西田の家に豊川の体操着があったのかということは二人とも全く心当たりがないそうです。西田が豊川にあこがれていて体操着を盗んだ?いゃ、女子の体操着ならわかりますが(笑)男子の体操着を盗む奴はいないでしょう。それとも西田が体操着を忘れたので豊川が貸してあげた?それならズボンも貸したはずですし、後で「返して」というはずです。西田は小柄な男でした。「うちは貧乏だったから、もしかしたら豊川が新しい体操着を買う時に、小さくなった古い体操着をオレにくれたのかもしれないなぁ・・・」と西田は言っていました。
0209卒業アルバム

それにしても話を聞いていた全員、体育の先生が西田の名前を間違えたことより、なぜ西田が豊川の体操着を持っていたのかということの方が気になりました。結局はだれもその本当の理由がわからないまま、この件は迷宮入りしてしまうのでしょうかねぇ。あの日Yくんの焼き肉屋に来ていなくて、この件について知っている同級生がもしいたら、どんな些細な情報でも構わないので私までお知らせください。あの日以来、私たちはずっとモヤモヤした気持ちで毎日を過ごしているものですから。