家族を大切にした武士の家2013年02月26日 18時00分07秒

3週間ほど前に千葉県の佐倉武家屋敷(さくらぶけやしき)を見学してきました。そのことについてなかなか書く時間がなかったので、今日はその報告です。その日は少し早めに家を出てJRの佐倉駅で下車しました。佐倉には昔お城があり、その城下町には多くの武家屋敷があったそうです。現在ではそれらが一般に公開されています。

<萱ぶきの立派な屋根>
駅から15分ほど歩いたところに3軒の屋敷があります。最初は一番位の高い大屋敷、旧河原家(きゅうかわらけ)です。ここで3館共通の入場券を210円で購入します。広い縁側、そして萱でふいた屋根が威風堂々としたたたずまい。こういう屋根を見ると何だか心が落ち着きますねぇ。
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<武術にすぐれた主の家>
その隣が中屋敷の旧但馬家(きゅうたじまけ)です。この家の主は武術に長けた人だったとのこと←武士だから当たり前か!座敷には立派な鎧・兜(よろい・かぶと)が展示してありました。これが使われるのかどうかはわかりませんが、毎年5月5日の子供の日にはここで甲冑を身につけさせてくれるのだそうです。鎧・兜はもちろん自分の命を守るために着用するのですが、同時に美術品としても素晴らしいですね。誰もいなかったので黙って着てみようかとも思ったのですが、監視カメラで通報され、歴史的文化財損壊罪?で逮捕されるのも嫌なのでおとなしく見るだけにしました(笑)!
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<日当たりのよい家族部屋>
さて、最後に訪れたのは旧武居家(きゅうたけいけ)、ここは武士としての位は低い小屋敷の家屋です。この家屋は別の場所にあったものを保存のために移動したのだそうです。現在は違うのですが、もとは南側に家族の部屋がありました。当時は日当たりの良い部屋は客間として使うのが当たり前でしたから、そこを家族の部屋に使用するのはとても珍しいとのこと。でもよく考えたら、たまにしか来ない客ではなく、毎日暮らす家族のために日当たりのよい部屋を使わせるなんてとっても家族思いの主ですよね。

大・中・小の3つの屋敷を見ながら、当時の武士の生活をあれこれと想像してみました。一度行ってみたいと思っていたのですが、それだけの価値があるところです。皆さんも千葉県の佐倉市へ行く機会がありましたら、ぜひ武家屋敷を訪れてみてくださいね!
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