手抜き介護2013年02月12日 15時19分09秒

<わが家にベッドがやってきた>
今日、わが家に介護用ベッドが届きました。月1500円でベッドとマットと手すりを借りられるのは助かりますね。
それ以外にも明後日の退院に備え、廊下やトイレの手すり工事の発注、車イスレンタル、尿器の購入など、自宅での介護に向けて少しずつ準備を進めています!
0212介護ベッド

<老老介護>
奈良県で96才の夫が、2年間寝たきりだった91才の妻を殺害したという記事が数日前の新聞に載っていました。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」。介護疲れからの無理心中という悲しいニュースはときどき目にします。もちろん殺人は許されない行為ですが、52才で10日ぐらいしか母の介護していない私でもいろいろと大変なのですから、96才の男性が2年間も寝たきりの妻を介護するのはさぞかし大変なことだっただろうと想像ができます。やはり介護は1人で背負いすぎないことが大切ですね。
(この件は裁判員裁判で審議されるのでしょうか?その動向・結果か大変気になります)

<手抜き介護>
ところで私の手話教室の生徒さんの中にすごい人がいます。その人はご年配の元看護士さんなのですが、昔自分の体験から「手抜き介護」を提唱した人なのだそうです。今では介護は周りの協力を得ながら行うのは当然のことですが、まだ介護保険もなく、両親は長男の嫁が1人で介護するのが当たり前という時代に、介護はできるだけ多くの人たちの力を借り、他人に任せて海外旅行まで楽しむという行動は多くの人から批判を受けました。しかし、徐々にその考え方が受け入れられ、全国各地から講演依頼が来るようになったとのことです。
その人に介護のコツは?とお聞きしたら、「将棋崩しと同じなんですよ。この駒は取っても大丈夫という駒はドンドン外していく。残ったこと(どうしても外せないこと)だけをやると言うことですかね」と笑顔で答えてくださいました。なるほど!
これからはその人に手話を指導する代わりに、介護についていろいろと教えてもらおうと思っています。