急に言われても・・・笑 ― 2016年03月07日 17時08分21秒
講談伝承の会3月4日楽日
<39>「国定忠治 山形屋」神田松之丞
娘を売った25両を取り返しに。こういうところが忠治人気の高さなんですねぇ。愛山先生のチッチッというネズミ鳴き、私も聞いてみたいです(笑)。「まだ外が明るいうちに帰れ」ということばが印象に残りました。
<40>「馬場の大盃」旭堂南青
紫の着物にピンクの鮮やかな羽織で登場。酒豪の殿さまのお相手、一合上戸の私にはつとまりませんな。武蔵野とは、「広すぎて野、見尽くせない」と「飲み尽くせない」を掛けているなんてなかなかシャレてます。
<41>「女義太夫師 豊竹呂昇」神田蘭
「テングは芸のゆきどまり」・・・本当にそうですな。自殺を止めてくれたのは、3ヶ月前に遭ったドロボウでした。ついには800人の女義の頂点に立った呂昇。お墓のある大山祇神社にも行ってみたいです。講談らしい良いお話しでした。
<42>「源平盛衰記 敦盛の最期」田辺一乃
あらあら、途中で誰かのケータイが鳴ってしまいましたが、一乃さん、落ち着いて受けていました。長男は琵琶、次男は武術、三男は笛の名手とは、立派に育てましたね!ここで私が見逃してやっても・・・のくだりにはグッときます。
ところでこの伝承の会、1日1000円で18人の講談が聴ける、つまりひとり当たり55円という計算になります。いくら文化庁の補助事業とはいえ、安すぎてちょっと申し訳ない気分になります。

朝練講談会前座勉強会3月6日
<43>「毛谷村六助(二)弾正の謀りごと」田辺いちか
よく講談は連続読みこそが醍醐味といいますが、わかりますね。(三)も楽しみにしています。いちかさん声はとっても良いですね。
<44>「塙保己一伝」「源平盛衰記 五条橋ふたりの出会い」神田みのり
勉強会だったからか二席演っていただきました。ただ、二席目はちょっと息切れしていたかな。マクラをもう少し話して一席だけでも良かったのかもしれませんね。「番町でメアキ、メクラに道を訊き※」塙保己一先生の優秀さを物語るエピソードです。
<45>「大高源五 両国橋の別れ」神田春陽
私が大好きな忠臣蔵からのお話しです。相変わらず春陽さんは最初から最後までずっと笑わせてくれます。訊かせどころで「コンタクトの○○」は反則でしょう(笑)!
ところでこの日、面白いことがひとつありました。春陽さんが前座二人に「今からふたりに訓辞をたれるからこちらにいらっしゃい。皆さん、いつもは撮影禁止ですがここだけはカメラOKです」と言いました。何人かの人はカメラのシャッターを押しました。ところがまさかそういう展開になるとは思いませんから、私は慌ててリュックの中からスマホを取り出しました。でも当然スイッチは切ってありますから起動までに時間がかかりますし、パスワードも入力しなくてはなりません。これでは間に合わないと思い、今度はカメラを探しました。こういう時に限ってリュックの奥の方に入れてあります。ごそごそと手探りをして、やっと取り出したときに訓辞は終了。「では皆さんスマホの電源はまた切っておいてくださいね」と。トホホ・・・せっかくのシャッターチャンスだったのに残念です(笑)。
松之丞さん、南青さん、蘭さん、一乃さん、いちかさん、みのりさん、春陽さん(先週は講談が七席でした!)楽しいお話しをありがとうございました。
※メクラは差別用語として現在は使われないことばですが、塙保己一の才能をたたえた川柳としてここでは原文のまま紹介させていただきました。ご了承ください。
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