笑顔なしガッツポーズなし ― 2016年08月11日 22時54分06秒
リオ・オリンピックが盛り上がっています。日本はアメリカ、中国についでメダル獲得数、第3位だそうです。

柔道で金メダルを獲得したある選手は勝利の瞬間、笑顔なし、ガッツポーズなしでした。そのことをインタビューで聞かれると、「柔道は個人戦です。相手の気持ちも考えなくてはなりません。それに相手の選手とはジュニア時代から何度も対戦しているライバルですから」と答えていました。これはあくまでも彼の個人的な意見でしょうが、喜びを全身で表現する西洋のスポーツとは違い、柔道は武士道に通じるものがあるなぁと思いました。
ところで、卓球では11対0で相手に勝ってはいけないという暗黙のルールがあるそうです。10対0になったらわざと相手に1点をあげて、11対1で勝つのがマナーとのこと(賛否両論あるようですが)。以前国際大会で福原愛選手が10対0から自分のサーブが良いところに決まって11対0になってしまい、相手にすまなそうな顔をしたという話を聞いたことがあります。
そう言えば野球でも大差で勝っているチームが盗塁することは日本では当たり前ですが、アメリカでは「死人にムチを打つような行為」と受け止められ、やってはいけないこととされています。もし盗塁が成功しても記録がつかないこともあります。
上記のことに関してはいろいろな意見があることでしょう。でも、勝ち負けが全てではないというところがスポーツの魅力ではないでしょうか?連日のオリンピックの熱戦を見ながら私はそんなことを感じていました。
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