成瀬は天下を取りにいく ― 2024年04月10日 20時56分51秒
「島崎、私はこの夏を西武に捧げようと思う」幼なじみの成瀬あかりがまた変なことを言い出した。
3週間ほど前に、書評を読んで面白そうだなと思って購入した本が今年の「本屋大賞」を受賞しました。
「成瀬は天下を取りにいく」
宮島未奈著 新潮社
エンディングにホッコリ ― 2024年03月26日 16時30分38秒
担任の真理子先生が教室に入ってきた。「今日のプールは中止になりました。次の授業は自習になります」そう言うと教室内にはプールを楽しみにしていた大勢の子どものガッカリした声と、そんなに楽しみにしていなかった少しの子のはしゃいだ声が交じりあって響いた。
本屋大賞に初めて児童書がノミネートされたと聞いて早速読んでみました。小学生の子どもがいるお母さんやお父さん、ぜひ犯人が誰かお子さんと一緒に推理してみてくださいね。
とってもホッコリするエンディングが待ち構えていますよ💙
謎解きの主人公の辻堂天馬くんの好きな色は「緋色(黄色が交ざった赤)」です。推理小説が好きなあなたならその理由がわかりますよね(笑)！
「金魚の泳ぐプール事件」
知念実希人著 ライツ社
東京都同情塔 ― 2024年02月13日 20時06分37秒
日本人というのはとてもやさしくて、またとても寛容な人たちだ。だから殺人犯であってもレイプ犯であっても楽しく素晴らしい生活を送って欲しいと願っている。東京都が新宿に新しく建設したシンパシータワー。ここは刑務所という雰囲気が全くない。高級高層マンションというのがふさわしいだろう。高級マンションと違うところといえばただひとつ、ここは家賃が無料なのだ。無料と言っても、それは日本国民の税金から支払われている。それでも腹を立てない日本人、私たちの国では考えられないことである。
「東京都同情塔」
九段理恵著 新潮社
今年の芥川賞作品です。
さすがアマゾン！ ― 2024年01月16日 20時11分30秒
先日友人から、私が書いた手話の本が欲しいと連絡がありました。
ひとつの本(A)は手元にあったので梱包してすぐに送りました。ただ、もうひとつの本(B)は手元になかったためにアマゾンに注文して、私の家経由ではなく直接友人宅に送ってもらうよう手続きをしました。
ところが、私がすぐにポストに投函したAの本が友人に届いたのは翌々日なのに対して、アマゾンから送ってもらったBの本は次の日に届いています。
アマゾンはすごい！と改めて感激しました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
自閉症の僕が跳びはねる理由 ― 2024年01月08日 17時42分35秒
・いつも同じことを尋ねるのはなぜ？
・いろんなものを回しているのはなぜ？
・ミニカーやブロックを一列に並べるのはなぜ？
・自閉症の人は普通の人になりたい？・時刻表やカレンダーを覚えるのはなぜ？
・手のひらを自分に向けてバイバイするのはなぜ？
この本はそんな自閉症に関する質問を当事者本人がひとつひとつ丁寧に答えてくれます。目からウロコ満載のステキな本でしたよ。
「自閉症の僕が跳びはねる理由」
東田直樹著
角川つばさ文庫
春隣(はるとなり) ― 2023年12月30日 17時53分59秒
すかんぽ(春)
競馬(夏)
夜長妻(秋)
春隣(冬)
学校から家に帰る途中で食べたすかんぽの花は酸っぱかった。ロシアにはビーツの代わりにすかんぽがたくさん入った「すかんぽのボルシチ」があるそうです。酸っぱそう！
競馬→けいばではありません、「くらべうま」、夏の季語です。平安時代は神事だったそうで、現在でも上賀茂神社で競馬の伝統行事が行われています。
夜長妻とは面白いことばですね。秋の夜、夫の帰りを待つ妻はひとり何を考えているのでしょうか？昔好きだった人のこと？子どもの成績のこと？それとも今月の生活費のやりくり？
春隣(はるとなり)はもちろん冬の季語。例えば旅行そのものも楽しいのですが、その前に計画を立てたり列車や宿の予約をすることも楽しい。いや、そっちの方が楽しい。春そのものより、あと少しで春という時の方がむしろ幸せを感じるのかもしれません。
「わたしの好きな季語」
川上弘美著
NHK出版
今年は本の福袋は実施しません💧 ― 2023年12月29日 17時19分09秒
図書館が今日までなので、この年末年始に読む本を借りに行きました。いつもは「本の福袋」といって、中にどんな本が入っているかわからない(外の袋には作品のヒントが書いてある)シークレットのお楽しみコーナーがあるのですが、どこを探してもありません。カウンターで職員の方に尋ねてみたら、「申し訳ありませんが、今年は実施しません」との返事が💧毎年楽しみにしていたのにとても残念です。
本は6冊、CDは2枚借りてきて一応冬ごもりの準備はできたのですが・・・
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