素数ゼミの謎(16日目/17日間)2021年05月10日 09時04分22秒

皆さんはアメリカに13年に一度、または17年に一度、大量発生する「13年ゼミ」、「17年セミ」のことをご存じですか?
この本では、それら「素数ゼミ」の謎についてわかりやすく解説しています。
まず、そんなに長く地中で生活しているのはなぜか?一言でいうと外敵から身を守るためです。地上に出れば、鳥やハチ、カマキリなど外敵がいっぱいいますね。ではなぜ13年、または17年なのか?そこにはなんと数学的な理由があったのです。とても驚きました。
ところでアメリカでセミは日本ほど知られていない昆虫のようです。2004年の大発生の時にはテレビで「セミは人を刺したりしません。危険な虫ではありません」と繰り返し放送しました。また視聴者からは「セミはキリギリスとは違うのですか?」というような質問も多数寄せられたとのこと。面白いですね。

20210510十七年ゼミ

普段は外国の短篇小説ばかり読んでいて、科学の分野の本は読まない私ですが、とても興味深く、そしてわかりやすく説明してくれる本でした。恐らく私の2021年上半期のベスト1になる本じゃないかなぁ。皆さんにもおススメです。
「素数ゼミの謎」
吉村仁著 文芸春秋