釈千手の日記帳

皆さんは「刑事コロンボ」という昔のアメリカの刑事ドラマをご存じですか？髪はボサボサ、コートはよれよれの刑事が、鋭く観察力と粘りで事件を解決するというストーリーです。私の父はこのドラマが大好きで、放送が始まるとテレビの前で夢中で見ていたことを思い出します。

現在、毎週土曜日にNHKのBSで再放送されていて、私も家にいる時はどきどき見ています。

先日の放送の中で、被害者が新しく腕時計を買った時、30日までしかない月だったので、31日を飛ばして1日に日付を合わせる必要があるという話と、被害者はいつも仕事に遅刻しないように時計をわざと5分進めていたという話が出てきます。それが事件解決の糸口になるのですが、実はこれ現代では使えませんね。

まず腕時計のカレンダー機能ですが、もう私たちがとっくにいない2050年でも2080年でも日付は自動で合わせてくれます。そして時刻ですが、電波で自動的に合わせてくれます。つまり自分で時腕計を進めたり遅らせたりすることはアナログ時計以外ではできないのです。たった数十年前のドラマですが、世の中の進歩には驚くばかりですね。