見ているところが違う(笑) ― 2010年12月18日 19時57分44秒
今日は友人のМと国立劇場に歌舞伎を見に行きました。12月ということで「忠臣蔵」です。以下このことについて書きますが、あくまでも素人の私の個人的な感想ですので、もし内容に間違いがあったとしてもどうぞお許しくださいね。
さて今回の配役はひとりの人が何役もこなしていました。たとえば三段目で師直を演じた幸四郎さんが、(四・七・十一段目)では大星になります。つまり午前中の自分を午後は殺しにいく設定です。また、染五郎さんは、判官(三・四段目)、勘平(道行)、平右衛門(七・十一段目)を演じています。最初夫だった人が、次の段では自分の妻の兄になり、「夫(つまり前の段の自分)はもう死んでこの世にはいない」と伝えます。その幸四郎さんと染五郎さんは実生活では親子ですから、だんだん訳がわからなくなってきますね。
お軽は福助さんですが、道行では、ほっそりとした染五郎さんがお軽で、福助さんが勘平でも良いかな?と思ったりもしました。
休憩時間には劇場内の肖像画や胸像を見て廻りました。Мは何代目の○○が誰の息子だとか、おじだとか、誰と誰は血のつながりはないが師弟関係にあるとか、この人はトンボ(宙返り)の先生だとかいう類の知識が豊富なのにはいつも驚かされます。なにせ江戸時代からのことですからね。
さて、忠臣蔵には長い段と短い段があるのですが、今回は現代人の生活に合わせて長い段を短くした「新しいスタイルの忠臣蔵」になっているそうです。一番驚いたのは七段目です。最初、花道に講談師が登場し、話の筋を説明します。そして、お茶屋遊びと食事の場面はカットされます。大星がお茶屋で遊女たちと遊ぶシーンは何よりも華やかですし、本当は主の命日に生ものを口にしてはいけないのに、酒や肴をおいしそうに食べることで「自分は仇打ちなど考えてもいない」と周囲を欺きます。賑やかな「陽」の世界と、後半の本当の自分の気持ちを示す「陰」の世界が対照的で、そのギャップが見どころなのにちょっと残念な気がしました。Мも全く同じ気持ちで見ていたようで「七段目、何か足りなくなかった?」と言っていました。
さて今回の配役はひとりの人が何役もこなしていました。たとえば三段目で師直を演じた幸四郎さんが、(四・七・十一段目)では大星になります。つまり午前中の自分を午後は殺しにいく設定です。また、染五郎さんは、判官(三・四段目)、勘平(道行)、平右衛門(七・十一段目)を演じています。最初夫だった人が、次の段では自分の妻の兄になり、「夫(つまり前の段の自分)はもう死んでこの世にはいない」と伝えます。その幸四郎さんと染五郎さんは実生活では親子ですから、だんだん訳がわからなくなってきますね。
お軽は福助さんですが、道行では、ほっそりとした染五郎さんがお軽で、福助さんが勘平でも良いかな?と思ったりもしました。
休憩時間には劇場内の肖像画や胸像を見て廻りました。Мは何代目の○○が誰の息子だとか、おじだとか、誰と誰は血のつながりはないが師弟関係にあるとか、この人はトンボ(宙返り)の先生だとかいう類の知識が豊富なのにはいつも驚かされます。なにせ江戸時代からのことですからね。
さて、忠臣蔵には長い段と短い段があるのですが、今回は現代人の生活に合わせて長い段を短くした「新しいスタイルの忠臣蔵」になっているそうです。一番驚いたのは七段目です。最初、花道に講談師が登場し、話の筋を説明します。そして、お茶屋遊びと食事の場面はカットされます。大星がお茶屋で遊女たちと遊ぶシーンは何よりも華やかですし、本当は主の命日に生ものを口にしてはいけないのに、酒や肴をおいしそうに食べることで「自分は仇打ちなど考えてもいない」と周囲を欺きます。賑やかな「陽」の世界と、後半の本当の自分の気持ちを示す「陰」の世界が対照的で、そのギャップが見どころなのにちょっと残念な気がしました。Мも全く同じ気持ちで見ていたようで「七段目、何か足りなくなかった?」と言っていました。

さて役者についても少し書いておきましょう。私は個人的には伴内を演じた、亀鶴さんが一番印象に残りました。最初出てきたときはこんな若い人が伴内で大丈夫?と正直少し不安でした。伴内は忠臣蔵という重い芝居の中で、唯一笑いを取る重要な役です。でも実際にはとっても素晴らしく、見事に道化を演じきっていました。
Мは討ち入りでの平八郎と喜多八の立ち廻りがもうひとつ物足りなかったようです。17歳の児太郎さんが50歳の錦之助さんの胸を借りた形ですが、まだまだこなれていない部分があったのかもしれません。これから児太郎さんがますます成長し、さらに大きな役も演じていくようになるのを見守っていきたいと思います。
そういえば短くなった一力茶屋の場面でしたが、ひとつ面白いことがありました。この段では遊女が6人登場します。私は右から3番目の人がとっても美人だったので(もちろん歌舞伎役者ですから男性ですが)、その人ばかり見ていました。一方Mは、一番端の人が若干年増だったので、その人がずっと気になっていたそうです。(年増の遊女?)同じ舞台でも、見ているところは人それぞれ違いますね。(笑)
その後四ツ谷にある山口県の料理を出す店へ行き、鍋や瓦そばをつつきながらいろいろな話をしました。歌舞伎、文楽、今年の漢字、字幕付き映画、村上春樹、父娘関係、i-pod、仕事(宮仕え)のストレス、健康問題など。「来年は久しぶりに一緒に旅行に行こう」と約束して別れました。今年も一年、歌舞伎やコンサートなどにお付き合いくださりありがとうございました。来年もまたよろしくお願いしまーす!
コメント
_ M ― 2010年12月19日 10時59分20秒
「年増」を見ていたMです(^^;。二次会では和趣味から一転して洋楽の話の中で「サイモン&ガーファンクルの名曲には音韻(rhyme)を踏んでいるものが多い」のウンチクにはびっくり、納得。なるほど「サウンド・オブ・サイレンス」の詞も然り、リズムカルで暗記しやすく、心地良い秘訣があったのですね。また、和洋問わずお付き合いください。来年もよろしくお願いします。
_ 釈千手 ― 2010年12月19日 16時42分05秒
Mへ
昨日はお疲れさまでした。
ああやって歌舞伎の感想を話せる相手はM以外にはいません。これからもよろしくお願いします。
そういえばポール・サイモンの話でも盛り上がりましたね。ポールの歌詞をじっくり見る、とビックリするぐらいきれいに韻を踏んでいるものがあります。次回はまた音楽の話しで盛り上がりましょう。
昨日はお疲れさまでした。
ああやって歌舞伎の感想を話せる相手はM以外にはいません。これからもよろしくお願いします。
そういえばポール・サイモンの話でも盛り上がりましたね。ポールの歌詞をじっくり見る、とビックリするぐらいきれいに韻を踏んでいるものがあります。次回はまた音楽の話しで盛り上がりましょう。
_ 釈千手 ― 2010年12月24日 11時48分18秒
自分用メモ
2009年
10月21日 中村魁春が顔世を
11月15日 七段目 歌舞伎座閉場まで「あと167日」
11月16日 前日の歌舞伎の感想
2009年
10月21日 中村魁春が顔世を
11月15日 七段目 歌舞伎座閉場まで「あと167日」
11月16日 前日の歌舞伎の感想
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