紀州ではなく温州みかん2015年06月07日 13時56分59秒

今朝も日本橋へ講談を聴きに行って来ました。
先週ほどではありませんが、今日も40人ぐらいのお客さまが来ていましたよ。

義士銘々伝より「安兵衛駆け付け」神田松之丞
マクラでは先日お亡くなりになった山裕(さんゆう)さんの話し。もし今日この話しを聴かなければ山裕さんがいかに偉大な講談師だったかは知らなかったと思います。そういう意味では感謝。それにしても松之丞さんも国立劇場のライブラリーへ行ったりするのですね。親近感を覚えます。
ネタは堀部安兵衛のお話し。「オレも30才になったら」とだらしのない安兵衛が髙田馬場へ駆け付けたところで「お時間です」となったのですが、後5分だけいただいて、と「十人斬り」まで読み切ってくれました。山裕さんへの追悼の気持ちを込めてのことだったのでしょうか。今朝はいつもよりちょっとだけ座高が高く、猫背の松之丞さんでした(笑)!

0607朝練講談会

紀伊国屋文左衛門「南風乗っ切り」神田すず
朝、家を出るのが遅くなり神田駅から「ひとり安田記念」をしてきたすずさん。マクラは「日本橋亭の前で追いついたのは、何と松之丞さんだった」というオチを期待していましたが・・・まさかね!それにしても日本橋亭まで3分で駆け抜けるとは大した脚力です。
お話しは紀伊国屋文左衛門が荒海の中、紀州から江戸までみかんを運ぶ物語です。私はいつも寄席に行く前におやつをひとつ買うのですが、今日買ったのは「温州(うんしゅう)みかんグミ」でした。紀州みかん(和歌山)ではなく温州みかん(鹿児島)でしたが思いがけない偶然に思わすニヤッとしてしまいました。

松之丞さん、すずさん、今朝も素敵なお話しをありがとうございました。