出囃子について考えてみる ― 2016年08月14日 18時08分09秒
私の友人に一福(いっぷく)さんという手話落語家さんがいます。以前、彼のマネージャーさん(女性)から出囃子の曲を選んで欲しいとCDをお預かりしました。
皆さん、ご存じのように落語家が高座に上がるときに一人一人違う音楽が流れます。それを出囃子(でばやし)と言います。寄席ではもちろん三味線、笛、太鼓で生演奏しますが、ホールなどでやる落語会ではCDを流すのが一般的ですね。

一福さんご本人も、マネージャーさんも聴覚障がい者なのでいつもは音響担当の人にお任せしていたのですが、やはり自分の出囃子を選びたいとのことでした。実は少し前に頼まれていたのですがなかなか時間が取れず、夏休みの今日やっとそのCDを聴いてみました。
私の好み+一福さんのイメージで選ぶと次の5曲でしょうか。
(9)「野毛山」賑やかで明るいネタに=26秒
(15)「猫じゃ猫じゃ」鐘が賑やかで楽しい曲=23秒
(20)「金比羅船々」誰もが知っている親しみやすい曲=25秒
(54)「ダアーク」少し押さえ目な感じ。午前中の公演、または二題やるうちの最初の演目で。=35秒
(16)「薩摩まつり」重みを感じます。芝浜など人情噺の時に=27秒
ついでに弟子のたこ福さん用も考えてみました。
(47)「お猿のかごや」親しみやすい曲=28秒
(30)「佃くずし」楽しく盛り上げる時に=25秒
(14)「本調子かっこ」三味線と笛のバランスが良い上品な曲。長いので目の不自由なたこ福さんが高座に上がるときに余裕が持てる=40秒
短い曲ばかりですが、全部で71曲あり選ぶの苦労しました(だんだんどれも同じに聴こえてきます・・・笑)
でも、とても楽しくまた良い経験になりましたよ!出囃子がどれになるか、皆さんも楽しみにしていてくださいね。
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