人のために生きる2018年04月14日 21時47分26秒

今日は先日亡くなった、手話サークルの友人の偲ぶ会でした。
彼は決してイケメンでもなく、オシャレでもなく、弁が立つ人ではありませんでした。手話も長く学習している割にはお世辞にも上手とは言えませんでした。
よく忘れ物をするし、食べ物はぽろぽろ口からこぼすし、どちらかと言うと「変なおじさん?」と周りからは見られている人でした。

20180414スピーチ

でも彼は、心の中に人一倍熱い心を持っている人でした。障がいを持つ人や、その家族、自分の周りにいるすべの人に深い愛情を注ぐ人でした。
手話サークルに入会した中国の人が、日本の永住権を得るためには銀行に200万円の預金が必要と聞くと、まだそれほどの付き合いがない人なのに200万円を貸してあげました。ひとり暮らしの自宅にはいつもカギをかけずに開放し、後輩たちが自由に出入りしてビデオを見たり、本を読んだりしていました。精神的に悩んでいる友だちからの電話を毎晩親身になって聞いてあげていました。自分の休みと自由になる時間の大半をボランティァ活動に費やし、福祉活動に多額の寄付をしてきました。でも彼はそれを自己犠牲でやっていたのではありません。人のために生きるということが彼の喜びでもあったのです。

20180414ありがとう

偲ぶ会の最初に、手話サークルの鶴岡会長が、「私たちが知っているのは彼のほんの一部です。でも今日お集まりの皆さんがその一片を語ることで、彼がどんな人だったのかを知ることができるのではないでしょうか?」とあいさつをしましたが、まさに今日の偲ぶ会はそんな有意義な集まりになりました。

20180414偲ぶ会

今日このような素晴らしい偲ぶ会を企画・開催してくださったスタッフの皆さん、お疲れさまでした、そしてありがとうございました。

平出さん、今まで大変お世話になりました。平出さんの生き方からとても多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。