蜃気楼 ― 2018年11月05日 13時20分32秒
ダマスカスの町を出て砂漠に入った。そこで一人の美しいベドウィンの少女と出会う。いっしょに記念写真を撮らせてもらったお礼に紙幣を一枚渡そうとしたら、首を左右に振った。私が戸惑っていると少女はガイドの持っている水筒を指差した。手渡すと彼女は水筒の水を一気に飲み干した・・・
「蜃気楼(ミラージュ)」
下重暁子著 近代文芸社

評論家としての著者のことをよくご存じの方は、普段の彼女の顔、主張とは切り離して、ひとつの「大人のためのおとぎ話」としてお楽しみください。自分の知らない世界を旅させてくれる素敵な一冊です。
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