深夜のひとり打ち上げ2013年01月12日 23時50分21秒

<いろいろな反省はあるものの>
仙台に来ています。今日は震災復興支援のための大きなイベントが行われ、私は手話通訳を担当しました。
耳の聞こえない人の手話を日本語に訳す読み取り通訳はとても難しいもので、いつもなかなか納得のいく仕事はできないものです。今回もいくつかの反省点がありました。

・開会の挨拶で
×2001年 ○2010年
・燃えるゴミ箱から出てきたジュースの缶を手にして
×「缶!」 ○「コーラ!」
・頑張っている仲間に対して
×「あなたも聞こえる人の中で頑張っているじゃない?」 ○「タマちゃんも・・・」
・マジックで
×20ドル紙幣、5千円ぐらいです ○20ドル紙幣、3枚で5千円ぐらいです
あこがれのスターに
×ラブラブです ○メロメロです
・身長が同じならかえって(ダンスを)合わせやすいのでは?
・照明さん、音声さん
・デフリンピック
・登竜門としてマイケルジャクソンも出演した

それでもまぁ全体的には及第点をあげられる通訳だったのでは・・・。と自分で自分を褒めてあげているところです。

<ここは特等席>
さて、手話を読み取る場合、一般的に舞台に一番近い席の中央に座ります。この席からだと、パフォーマーの表情、息づかい、躍動感がガンガン伝わってきます。ある意味で一番の特等席ですよね。

「バカンス」裸足で=靴を脱ぐところ
「古時計」今はもう動かない=ひとりの振り子を止める
休まずに=ずっと
エジソン
×「今年は良い年でした」○「良い年になりますように」
(出演者の読み取りミスをもうひとりがうまくカバーしていました)

ケータイ=指文字の「ケ」
AB=遠くの席からでも見えるように腕を使って
MC名前(大阪) 新聞=「ヤ」(岩手?)

出演者の皆さん、今日は感動的なステージ、本当にありがとうございました!

<確認することが大切>
それからひとつこんなことがありました。「フレンド」の歌の中で、歌詞とは少し離れて素敵な表現がありました。手話がわかる人にはそれが理解できるのですが、わからない人には全く伝わりません。それではもったいないので、ここは日本語に訳したほうが良いのかなともうひとりの通訳者と話をしました。でも私たちが勝手に決める訳にはいかないのでパフォーマー本人に確認をしてみると「私はなんとか聴こえる音楽にタイミングを合わせて歌っているので、そこにノイズ(読み取りの音声)が入ると曲がわからなくなってしまうので」と断りの返事でした。やっぱり自分たちだけの判断で決めるのではなく、本人に確認をするということが大切だ(当たり前のことですが)と痛感しました。

<胃が痛い>
さて、イベントが無事に終了。まずはホテルに荷物を置き、すぐに打ち上げ会場に向かう予定だったのですが、長旅の疲れか、緊張の糸が切れたのか、突然ものすごい胃痛に襲われました。なんとか部屋までたどり着き、ベットの上で唸りながら痛みにこらえているうちに、いつの間にか寝てしまいました・・・そして、ふと目を覚ますと真夜中の12時半!えっ?すでに打ち上げは終わっている時間です。
他のスタッフや出演者たちには「じゃあまた後で」「打ち上げて飲みましょう」と言って会場を出たためにケータイには、「場所わかりますか?」「打ち上げに参加しますか?」「大丈夫ですか?」などメールが多数届いていました。
あーっ、皆さん、ゴメンナサイ!それにしても楽しみにしていた打ち上げに出られなかったのは本当に、本当に残念です。
そんな訳で夕食も食べずに寝てしまった私。幸い腹痛も収まったので、深夜にホテルの部屋で、お茶とスナック菓子のひとり打ち上げをやっているところです。(笑そして涙)
0112ひとり打ち上げ