それはそれでいい2016年11月25日 22時07分46秒

今週も仕事の空き時間を利用して神田連雀亭のワンコイン寄席へ行ってきました。

開演前の案内
「今日初めて連雀亭に来たというお客さまはいらっしゃいますか?いらっしゃらない?では最初の諸注意はカットしましょう」と。なるほど!その手がありましたね。

<103>「海賊丸の由来」神田真紅
しちりきという楽器の名人のお話でした。海賊なら目印に麦わら帽子を被っていて欲しいですね。土佐日記には「海賊が怖いということばかり書き記してある」という話がありました。私は土佐日記が大好きですがそうだったかなぁ?私は「あの人の詠んだ歌は最悪だ」とか「あの人の贈り物はセンスがない」など紀貫之の上から目線の発言ばかりが印象に残っています。もう一度読んでみようかな。

1125ワンコイン寄席

<104>「野ざらし」柳亭市楽
透き通るような色白の美人の幽霊。前半はちょっと艶っぽく。後半はハチャメチャに賑やかなお話しです。

<105>「宮戸川」柳家緑太
おじさんは自分がブイブイ言わせていた頃、つまり安政2年に戻ったようだと喜んでいます。初めて聴く噺だったので、ぐいぐい引かれていきました。

ところで最初と最後の話は「と、ここからますます面白くなっていくのですが、残念ながらお時間となりました。この続きはまたの機会に・・・」と盛り上がったところで終わってしまいました。中には続きを知りたいと不満に思う人もいたことでしょう。でも私はこの終わりかたも嫌いではありません。ここから先どうなるのだろうと想像するのも落語&講談の楽しみのひとつではないかな?そんな気がしています。

真紅さん、市楽さん、緑太さん、今日は楽しいお話しをありがとうございました。