上からゲンジ(大そうじ15日目)2011年12月15日 11時56分50秒

1215総持寺
12月15日『上からゲンジ(大そうじ15日目)』

先日手話の生徒さんからこんな話を聞きました。その人は映画「源氏物語」を観る前に、ちょっと予習をしておこうと映画の原作を読んでみたそうです。源氏物語、そう平安時代のプレイボーイ、光源氏の話ですね。
「先生、どうして光源氏は『あの女は琴の腕前は並、そして返歌も気が利いていない』なんていつも上から目線なんでしょうね。それに返歌ってそんなに大事なんですか?」と聞いてきました。もちろん私は専門家ではありませんから、詳しいことはわかりません。でも自分の思ったことを次のように説明してみました。

「和歌を贈るというのは、まぁ言ってみれば現代のメールみたいなものじゃないかな?相手が男性であれ女性であれ、メールを送るのは自分が好意を持っている証拠でしょ?メールを送っても返事が来ない(返歌がない)というのは最悪だし、たとえ来たとしてもその内容が自分の気持ちを無視したり、気が利かない内容だったら、相手がいくら背が高くてイケメンでもガッカリするんじゃないかなぁ?」
そんなふうに話しをたら、「そうか!やっぱり返歌って大事なんですね」と納得してくれました。Nさん、映画は楽しめましたか?

それにしても世界中で一番読まれている日本の本が、古典では「源氏物語」で、現代の本では「ノルウェイの森」っていうのはどうなんでしょうね?何だか日本が正しく理解されないような気もしますが・・・

さて、きのう今日12月14日は「討ち入りの日」でした。10日と11日は両国で吉良祭、そしてきのうは泉岳寺で義士祭が行われました。
今月は国立劇場でも歌舞伎「元禄忠臣蔵」をやっています。先日観に行った友人に感想を聞いたら「初日なのでまだ吉右衛門さん、科白が入っていなかったみたい」と言っていました。えっー。まぁもう初日から十日以上たっていますからきのうは大丈夫だったと思いますが(笑)。