釈千手の日記帳

先日、手話通訳の後輩といっしょに仕事をした時のことです。後輩が、「今日は谷さんに見せたいものがあるんです」と言って、カバンから小さな国語辞典を出しました。「これは僕が手話通訳の試験に合格したときに谷さんからお祝いにいただいたものです」と。表紙のウラにはその人の名前、そして本の最後のページにはこんなことばが記されていました。

しかたのないことに対して　おちつきをください
しかたのあることに対して　勇気をください
その区別を知るために　知恵をください
C.T.Feb.17.1983

そう言えば、当時は新しく手話通訳の試験に合格した後輩には、必ず持ち運びのできるコンパクトな国語辞典をプレゼントしていましたっけ。すっかり忘れていました。（ちなみにCTとは私のイニシャルです）それにしても1983年ということは今から26年前のこと。私からのプレゼントをずっと大切にしていてくれた後輩には改めて感謝です！