森の中で聴く小鳥のさえずり2012年11月24日 20時25分56秒

<残念>
今日は三軒茶屋へ行きオーケストラのコンサートを聴いてきました。コンサートは5時開場、5時半開演。今日は仕事が3時に終わるので余裕を持って行く予定だったのですが、仕事が終わったのが5時半!人混みをかき分け、駅の構内を走ったのですが、もちろん間に合いませんでした。
ホールに到着したときには、第一部、最初の「フィンランディア」が終わり、次の「カレリア」も始まっていました。コンサートは曲の途中から会場内に入ることはできませんので、しばらくロビーで待っていました。今回は「フィンランディア」が一番の目当てだったので本当に残念!

<大きな揺れ>
第一部の演奏が終わりました。扉が開いて休憩に入ろうとしたその時です。グラっと地面が大きく揺れました。地震です!会場に入ると司会者が「今、情報を集めています、皆さん落ち着いてください」と緊張した声でアナウンスをしています。ちょうど演奏が終わったところで良かったです。
こんな時、もし歌舞伎の勘三郎さんが舞台に立っていたら、「おゃ、オレもだいぶ酒に酔ったみたいだな。地面がグラグラ揺れているわ」なんて言いながら観客を笑わせてみんなをリラックスさせたことでしょうね。

1124オーケストラ

<作曲者と私のイメージの違い>
後半はチャイコフスキーの交響曲4番
第1楽章
作曲者の「不幸な結婚と自殺未遂をしたときの心情」が現れているそうですが、私は、チャップリンの喜劇(悲劇の中にある笑い)を連想しました。クラリネットとフルートがその明るさを演出しているのでしょう。ホルンや途中のブレイクも印象的でした。
第2楽章
この楽章を「仕事に疲れている時に訪れてくるような憂鬱」と作曲者は表現しています。私には「ゆったりと流れる大河」のように感じました。オーボエ、ファゴット、コントラバスの低音に、ピッコロがアクセントを添えています。そして寂しい雰囲気でエンディングを迎えます。
第3楽章
今回、一番印象に残る楽章でした。全ての弦楽器のピッキングが素晴らしかったです。「酒を飲んで酩酊した時のようなとりとめのない感情」を表しているとのこと。私には弦楽器の響きの中でピッコロが「森の中の小鳥のさえずり」のように響きました。
第4楽章
いきなり全ての楽器が大音量をあげ最終楽章がスタートします。今までとうって変わったスピード感です。シンバル、トライアングル、チューバが印象的でした。

<白い犬>
そしてアンコール曲は、チャイコフスキーの「葦笛の踊り」。アンコールにはこういう明るい曲が良いですね。この耳に馴染んだ有名なメロディ(最近はケータイ電話のCMでも使われている)を聴くとあの「白い犬」を思い出してしまうのは私だけでしょうか(笑)?

1125アンコール

駒澤大学管弦楽団の皆さん、今日は素晴らしい演奏を本当にありがとうございました!