ソ・ド・ファ♯2016年05月01日 22時17分40秒

劇団四季の「ウェストサイド物語」を観てきました。
映画版はアカデミー賞10部門を獲得し、日本でも封切り後、73週のロングラン上映されました。私たちの親世代でウェストサイドを観たことがない人はいないぐらい日本ではポピュラーな物語ですね。
アメリカ人の不良グループ「ジェット団」とプエルトリコからの移民による「シャーク団」の抗争を歌とダンスで見事に表現しています。

0501ウェストサイド物語

作品そのものはもちろん素晴らしかったのですが、私が最も感動したのは、パンフレットに書かれたいた宮川彬良さんの文章でした。
このミュージカルではソ・ド・ファ♯という旋律が繰り返されます。ソとドは響き合う良い関係の音なのに対してドとファは互いに受け入れない不調和の音。
これを宮川さんはドをジェット団、ファ♯をシャーク団、またはドを主人公トニー、ファ♯を恋人マリアに見立てて分析しています。
バーンスタインが本当にそう考えていたかどうかは不明ですが、音楽家ならではの解説ですね。
劇団四季のキャスト、スタッフの皆さん、今日は素敵な舞台をありがとうございました。