上げ膳据え膳2015年08月21日 21時41分14秒

手話教室の生徒さんから、「私は福島県須賀川市の出身です。須賀川は手話でどのように表すのですか?」と聞かれました。福島県ならば知っていますが、須賀川市という手話は知りません。そこで早速調べてみると地名手話の本に、「花」+「川」と書いてあります。その人に説明したところ、「須賀川市はボタンの花が有名だからでしょうか?」との返事でした。帰宅して再度調べてみると、なるほど!須賀川市の花はボタンで、須賀川牡丹園には年間に20万人もの人が訪れるのだそうです。この手話表現はどうやらそこから来ているのでしょう。

0821福島県須賀川市

また、別の生徒さんは、夏休みに2泊3日で温泉へ行った話をしてくれました。私が「どうでしたか?」と訊ねると「上げ膳据え膳が魅力的でした」との返事。上げ膳据え膳・・・そう、食事の準備と後片付けのことですね。主婦の人にとっては3日間食事の準備から解放されるというのは本当にうれしいことなんでしょう。
ところで私は、このことばを上げ膳=食事の準備、据え膳=後片付けだとずっと思っていました。ところが今日調べてみたらそれは逆で、上げ膳=食事の後片付け、据え膳=食事の準備なのだそうです。皆さんはご存じでしたか?
たぶん食べ終わったお皿を片付けるときに「食事は下げてよろしいでしょうか?」と聞かれることから、何となく下げるが片付け、上げるが準備と誤解していたようです。(あまり良いことばではないと思いますが)「据え膳喰わぬは男の恥」というのは、「出された料理を食べないのは・・・」という意味だったのですね。
人間、長く生きていても知らないことがまだまだたくさんあります。いくつになっても勉強ですねぇ(笑)。