釈千手の日記帳

『日本人は週末、上司にごちそうになると月曜日の朝に「先週はごちそうさまでした」とあらためてお礼を言います。

しかし、欧米で同じことをすると「ん？わざわざ言ってくるということは、今週もおごってくれということか」と受け止められてしまいます。

日本で高級料理店(特に和食屋)に行くと、店長やマスターに「おまかせ」することがあります。しかし外国人はしません。なぜならおまかせしたら何が出てくるかわかりませんよね。とんでもない料理が出てきても文句が言えません。最初にまかせると言ってしまった訳ですから。なので外国人はまかせません。おまかせは日本文化です。

僕はイギリスで2度演劇を上演したことがあります。自分が書いた芝居を英訳してイギリス人の俳優が演じました。1カ月稽古して1カ月公演があったのに、最後の日「打ち上げ」はありませんでした。日本では演劇だけではなく、文化祭が終わっても、体育祭が終わっても打ち上げはあるでしょう。でも、外国に打ち上げはありません。飲みたい人が一緒に行きたい人とだけ飲みに行くのです。』

NHK「COOL JAPAN」でお馴染み鴻上尚史さんから、もっと自分らしく、楽にいきようよというメッセージが詰まった一冊でした＼(^^)／

「空気を読んでも従わない」

鴻上尚史著　岩波ジュニア新書