恐~いおはなし ― 2015年08月08日 20時34分25秒
友人が月に一回、子どもたちのためのおはなし会を開いています。
今月は8月ということで恐いおはなし特集でした。
こわいといっても、そこは子ども向けですから、「お化けを天ぷらにして食べちゃった」なんていうかわいらしいおはなしが多かったのですが、私が気に入ったお話しは、(ちょっとうろ覚えですが)・・・

貧乏な画家のハラヘリオさん。ある日パンを買いに行ったのに、1枚の絵を買ってきてしまいました。絵の裏にはお札が貼ってあり「決してこの絵に落書きはしないこと」と書いてありますが、ひょっとしたことでヘリオさんはその絵に落書きをしてしまいました。するとどうしたことでしょうか?本人は絵の中に閉じ込められてしまい、反対に絵に描かれていたものが外に飛び出してしまいました。どうやってこの絵の中から脱出しようか・・・ふとみると高いところに窓があります。「あそこから外に出られそうだぞ!」そう思ったヘリオさんは壁にハシゴの絵を描いては登り、また描いては登ってその窓に近近づこうとしますが・・・
お化けや妖怪に追いかけられるより、自分が絵の世界に閉じ込められてしまうというシュールさが面白いですね。そういえば江戸川乱歩の作品の中にも似たようなはなしがありました。確か錦絵の中に閉じ込められてしまうような・・・あの本なんていう名前だったかなぁ?
立川おはなし会の皆さん、今日楽しい時間をありがとうございました!
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